先日実家を訪ねて母に「その後父さんの様子はどう?」とダメ元で訊いてみました。
すると「いやあ、夜中に変なことをしなくなったよ」と言うではありませんか。
「へえ、どういうこと?」
聞けば、真夜中に起きて服を着るようなことが無くなったのだと。
以前は夜12時過ぎに起きて服を着て大音響でテレビを観るという行動があったのですが、夜に起きてもトイレに立つくらいになったそう。
母は夜寝るときにテレビのリモコンを隠して、起きてきた父に見つからないようにしているとのことで、トイレに起きてもテレビをつけられないということもあるのでしょうが、まあ問題行動が一つ消えたのかと。
それでも「でも夜中に起きた時とか、ラジオ体操から帰ってきたときとかに『寒い』とかいって暖房のスイッチを入れるんだよ、この暑いのに。もう暑いか寒いかもわからないんだね」ということがあるそうで、全ての行動が問題なくなったわけではありませんが、少しでも改善の兆候があれば、母の気も少しは休まることでしょう。
暖房に関しては「コンセントを抜いておけば」と言っておいたので、それがどう出るでしょうか。
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さて、母の悩みの一つはその暖房設備も年数を経て効きが悪くなっていることです。
冬には備え付けの集中暖房だけでは寒いため煙突のない灯油ストーブを炊いていて安全が気になるのと、灯油を定期的に買いに行かなくてはならないという事を負担に感じていました。
そこで、「もうこの暑さも耐えられないでしょ。冬は暖房、夏は冷房になるエアコンをつけなさい」と説得して、ようやく母も「そうだね、もう齢だから今更、と思ったけどいいか」と言い始めました。
「そういうところをケチって小金を残したってしょうがないでしょ。もういいからちゃんとしたのをつけようよ」
そうは言ったものの、今度は母ではなかなか良い業者が探せない、という難題にぶち当たりました。
ところがそれが急展開。
体操の知り合いに「エアコンをつけたいんだけどいい業者が…」という悩みをあいさつ代わりに伝えたところ、その方のお嬢さんが地元の金融機関に勤めていて、「それなら信頼できる良い業者さんがいるよ。紹介してあげる」と話がトントン拍子に進みました。
先日その会社の社長さんが自ら下見に来て、エアコン業界で最も売れているダイキン工業のエアコン機械と配線工事などの見積を置いて行ってくれたとのこと。
私もそれを見せてもらい、「息子ですが」と名乗ったうえで社長さんと会話をしましたが、「ややオーバースペックに見えるかもしれませんが、少し節約のつもりでパワーの落ちる機械にするよりも、暖房を考えるとお勧めの設定が最良だと思います」ということで、誠実な仕事ぶりが伺えました。
母には「先方と会話したけど、この仕様でいいんじゃないかと思うよ。もう今更少しの小金をケチらないで安心と快適をお金で買おうよ」と勧め、母も納得して購入を決めてくれました。
これでこの冬から来年の夏も快適に過ごせるようになれば心配事がまた一つ減ることでしょう。
さて、我が家も一階の寝室に二台目のエアコンをつけるとしますか。
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