学生時代に史蹟研究会というサークルに属し、8月の炎天下に奈良のお寺を歩きました。今、もう一度歩きたいお寺をいくつかあげてくださいと問われたら、そのひとつは浄瑠璃寺とその近くの岩船寺です。
サークルの春夏の合宿は薬師寺さんに世話になりました。大学4年の卒業間近の3月にもサークルの同期数名でお寺の裏方の仕事を手伝っていました。時間があるときには「○○寺に行きたいな」というと、「（薬師寺の）講堂の薬師三尊さんと同じような仏像だよ」と言われてあきらめたりと、過ごしていました。ついにある時、Kちゃんと浄瑠璃寺へ行きました。浄瑠璃寺は奈良県と京都府の境目あたりの里山にあるお寺です。行政区分だと京都府ですが、交通手段は奈良からバスでかなり山の方へはいる不便なところです。奈良・京都市内から離れ、山を背景としていることや、浄土庭園にお堂と三重塔があるので、規則的な伽藍配置の寺とは違い、気持ちが休まるゆっくりできる空間です。この時までに数回拝観したお寺ですが、当時から浄瑠璃寺の風情を気に入っていたのでしょうね。その日は浄瑠璃寺から岩船寺、そして円成寺まで歩いた記憶があります。道もはっきりせず、距離もあったので、途中2回も車が止まってくれて乗せてくれました。ヒッチハイクしようなんて思っていなかったのですが。のどかな時代でした。
さてさて、この浄瑠璃寺から1Kの所に奈良市のゴミ焼却炉の移転計画があるそうです。そこで浄瑠璃寺・岩船寺さんでは計画見直しの要望書を奈良市に提出なさったそうです。その署名をサークルの同期の友人に浄瑠璃寺ご住職さまから依頼されました。
ということで署名活動をしておりますので、もし、関心のある方はご連絡くだされば要望書をお送りいたします。
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