蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

屋内壁の塗装始まる~完成へ

2005年07月13日 | モダン古民家建築記
12日にリビングの塗装が完成したので、更新しました
庭にある山椒の押し葉(乾燥させたもの)を壁にあしらいました
素晴らしい職人芸を披露します


7月7日 大阪から彦(夫)がやってきました。単身赴任中の妻へ慰問である。
今日は七夕!信州でのお祭りは翌月です

8日、屋内の壁塗装がはじまりタイムリーな来信である
屋内の壁は
和室はジュラク(ベージュ色)
蔵の間:珪藻土(アサ工法SRNo.14 淡いベージュ)
リビング:珪藻土( 〃 )
その他はすべて漆喰(白色)
に仕上がります。いまでは職人が手で塗ることも少なくなり、職人の数も減少していると嘆く
こだわりの左官屋さんちも「平均年齢が高くなってきて、ひと昔前なら職人仲間で野球を
していたのに、昨今はマレットゴルフ年齢やなあ「と苦笑い


和室のジュラクは現場を離れている間に済んでしまいました
細かく刻んだわらをまぜています。旅館やお店の壁にならないよう配慮したつもりです
写真右は4日後の乾燥した色です。光の加減で2枚とも白っぽいですが、淡いベージュ色仕上げです


蔵の間の珪藻土
珪藻土とは
藻類(プランクトン)の死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土で、表面に微細孔が
無数にある為に保温・断熱・防露・調湿・遮音・脱臭などの機能を持っている。
調湿効果により室内の湿度が高くなると、珪藻土壁材が湿気を吸収し、乾燥すると水分を室内に放出します

なにかと相談にのってくれている職人さんが「いい色を選んだね。No.14は自宅に使っているけど、いいよぉ」と喜んでくれました

細かくきざんだ麻と珪藻土仕上げ材


No.14の色液体と水を攪拌       さて蔵の間塗装の第一歩(写真右)


リビングは来週のお楽しみ
経費のかからないオリジナリティを追求するつもりです

12日 リビングの珪藻土の壁が完成しました
塗った直後、灯りを照らしながら細いコテで葉を一枚いちまい押さえてゆきます

写真左:もみじを壁に貼らないかと勧めてくれた職人さんが「いやぁ、山椒もいいねぇ」と喜んでくれました
写真右:2階からみたリビングの古材梁と珪藻土の壁
虫が這っているいるようにも見えます とほほ


漆喰工法を見守る
1回目は平均的に塗り進める
2回目は灯りをかざしながら念入りに塗る
3回目はもっと繊細な面をもつコテで流すと艶がでてきます

漆喰は日本古来の壁素材で、消石灰が主成分です。防火、吸放湿効果が大きいため、
昨今の健康志向にひと役買っているようですが、塗り壁を採用する家が少ないのは残念です
部分的にでも採用するという方法もありますよ

(注)漆喰は日本古来ではなく、世界でも紀元前数千年のフレスコ画があったといい、
ルネッサンス時代には絵画作品として現れています

優秀な職人さんを多く抱えるブルベリおじさん(こだわりの左官屋さん参照)はスゴイ!



2階担当の、寡黙だが説明上手な職人さん


玄関・土間  と  キッチン


惚れ惚れする壁たちは、棟梁あってこその選択であり、日本伝統の素晴らしい技術発見の日々です
コメント
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