シロブナが多いといわれる関田高原。鍋倉山の美白ブナ
ブナといえば白神山地、丹沢が有名ですが、北信州飯山の関田高原にもある。
その中の鍋倉山へ登山学校から出かけた。
予習では標高は1289メートル、登山口900メートルくらいと見当つけたので、しめしめ里山だわい・・・とタカをくくったのはまずかった。急登あり、雨台風の影響でぬかるみ道あり、張り出した枝、毛細血管のような根が細い登山道を谷に向かって這っている。つまり滑るんですぅ。怖かった
登山口手前の田茂木池
携帯電話カメラにて
左:登山口付近から見る向かいのブナの森。ブナは茶褐色、黄色や赤はカエデ類、ヤマウルシ
右:登山者を規制したいために道路脇には表示看板はない。数メートル上から何枚か用意されていた
森太郎・森姫とは巨大老齢ブナの名前で、数年前NHKが取り上げた際名前をつけたもの。ブナには雌雄はないので、ネーミングに問題はあるが、評判となり登山者が増えたという。
ブナの寿命は300~400年くらいなので仕方ないとはいえ、根を踏まれることで衰弱したのだ。現在はロープをはっているが、時すでに遅し。
急登を30分くらいの分岐点から数分下って「森姫」に逢う。
しばらく紅葉を楽しみながら登り
「森太郎」と対面する。平成12年に林野庁の巨木100選に選定された
空高く伸び樹高35メートル、幹周り5メートル以上樹齢400年といわれている
森の中にはもっともっと大きなブナも健在だろうが、姫や太郎の教訓からナイショにされているのだろう
目を凝らすと幹に、キツツキがあけた大穴やかわいいきのこが見える。これはブナが衰弱している証拠
さて112時15分頂上に到着。30分の休憩でおにぎりと塩鮭とみかん1個をほうばる
西北だが曇天で見えない。南側の樹間からは蛇行の千曲川が光っていた
下山途中、実をたくさんつけたブナを見る。落下して子孫を増やす
大切に守りたいものだ
保水や土砂崩れを防ぐ働きを持つのに、建材として役に立たない木として多くを伐採されてしまったブナ。
なべくら高原森の家が活躍している。ここで販売されている本『なべくら山の森太郎』は分かりやすくステキな本だよと参加者から教えてもらった。図書館にきっとあるはずだから・・・
安曇野市にはなかった。とほほ
午後3時には下山、分乗してきた車で一路松本の集合場所へ走る。そこから自宅までまた40分ほど走ることになる
■余談
今回は樹木医同行で、詳しい説明を聞きながらの登山だった。どうも見覚えのある方だと思っていたら県営烏川渓谷緑地の管理者根萩さんでした。情熱いっぱいのおじさんに感謝です。
この渓谷は吊橋やトイレやベンチやアクセス道路が立派すぎて、大きな木を伐採してしまったのだろうなと残念に思うこともありますが、まだまだ自然のままの姿を見られます。そして楽しい話がきけます。
世間は狭い!
■おまけ
携帯電話の電池が切れそうになり、豊科のDOCOMO(スワンガーデン店)に立ち寄る
左:無料でこんなサービスがあるんだ。とりあえず30分ほど充電する
右:鍵がかかるので、久しぶりに近くの竹風堂の栗あんソフトを食べた。250円は嬉しい