高原だからと侮ってはいけない。
美ヶ原は思っていたより広く深いことを知った。
松本側からと上田側からの登山道がある。松本側は浅間温泉経由で三城や、ビーナスラインで山本小屋方面へ向かうコースが一般的。
上田側の武石観光センターから登山口へ、そこから高原の「塩くれ場」へ向かう焼山沢コース。ここは台風のため登山道が崩れ10月末まで閉鎖されていた。
では!と考えたのは高原の「塩くれ場」から「焼山滝」まで下山すればいいじゃん。ところが夏に山友とその登山入り口を探すも見つからなかった。
ここでひるんではいけない。その後、知人のガイドさんとその登山口を探しに行ったのが9月12日。果たして見つけた入り口は、塩くれ場近くの二つの牧場の境界柵そばにあった。これは見つけにくい!
牧場内の境界柵沿いに歩き
滝へ降りる入り口へたどり着いた。この日は満足して三城コースを下山。
この探索を手掛かりに10月16日、いよいよ山友と二人で焼山滝を目指し下山開始。この標識は下山中にいくつかあり、迷わず助かった。往路が下山で復路が登り。
下ってしばらくは明るいが
次第にコケに覆われた倒木や
こんもりとお椀状
コケの中から新しい木の芽ぶきなど
原生林の中のコケ群は、八ケ岳にはとうてい及ばないと思うが捨てがたい姿です。2時間ほど下ってきた。
大きな水流の音が聞こえ、右手に大きい滝(雄滝)左手の上に静かな糸のような滝(雌滝)が流れていた。まもなく鉄のはしごや鎖場が登場して、撮影どころでなくなった。
今回はここからUターン。
正面からの滝の撮影は、来年の新緑シーズンまでお預けとなった。
振り返ると、V字のへこみを下って行ったのだ。
探りながらのマニアックな登山コースを半分獲得し、山友とコーヒーで乾杯そして来た道をドライブしながら温泉に立ち寄り、家路についた。