天気の良い日に安曇野からでも遥か彼方に、M字に見える特徴のある山だ。
最近イベント続きで迷ったがM君に呼ばれているんだと直感 松本ヒマラヤ友好会 主催の講習登山に初参加した。
爺ケ岳は入門コースと聞いていたのでホイホイと出かけた。が鹿島槍ケ岳まで縦走となると・・・
時間・距離を無視した高低差イメージ図
■往路-----27名の真ん中あたり
ちょい悪おじさん風とみたが、なんのなんの優しい気配りW先生の後ろについて歩く。
下ばかり見て歩くので、うっかりW先生のリュックにぶつかること数回
不安定な足取りに心配そうだ。遅れないようガンバってみる
7時30分、1350メートル登山口発。ケルンを過ぎて急登を無事超える。
落石注意の看板には要注意と指導があった。上に熊やサルが通ったり食事中だったりで石が落ちて来るそうだ。わざと投げつけているのではない。そして雪渓を横断する
まもなく昼食をとる種池山荘手前に、土留めだろうか?白い花咲く古タイヤ。
ちょっと違和感が・・・
種池山荘は標高2450メートル
12時30分爺ケ岳へ出発
左手に剣岳を見ながら、ヤレヤレと思ったら爺ケ岳の南峰で、この後中峰に登る。
2669メートル
下って今夜の宿 2410メートルの冷池山荘へ。キッチンでは我々の夕食を若いスタッフが配膳準備をしている。
青春してるぅ~ロマンチストの山男山女達
午後6時ころ、山荘前広場で団体さんが車座に腰掛け飲んでつまんで歌っている。わがチームの恒例セレモニーだそうだ。
出発前に頂いたガイダンスに山歌の歌詞がいくつか掲載されていたのは、この為なんだ。
信濃の国(県歌)も聞こえる。
仲間に入り”今日の日はさようなら”を肩を組んで歌い、そして夕食に向う
午後8時30分にはバタンキュー・・・
左:朝焼け 右:朝日を浴びながら朝食弁当(ちらし寿司) ペロリ・・・
午前6時山荘出発、一路鹿島槍ケ岳へ向う
途中もうひとつの布引岳へも登り、上がったり下がったり忙しい
2683メートル
遠くの山は剣岳。富山県側だ
気象の違いで、長野県側はガスが上がっている
午前8時 鹿島槍ケ岳南峰頂上着!体がふらついているのでなく標識が斜め
2889メートル
8時30分に下山開始→冷池山荘→昼食→種池山荘でアイスクリーム→柏原新道で午後4時5分登山口着
■復路-----大先生(理事長さん)の後ろへ着くよう指示を受ける
△まずレクチャー
下山の時間配分は大切。
体力は落ちているし、休憩もこまめに必要である。
下山は登りの2/3で下りたい。
ストックはあくまでも補助。自分の足と登山靴を信じる
ベテランは、下山行がノロノロするとかえって疲れる
『講習登山にベテランメンバーからノロノロ歩くと指摘されてもなぁ・・・』辛い。
『しかし下るんだから、当然早いだろうに』と不思議がる私
△そして実践
着地点、特に石場の靴の置き所をすばやく見つける
砂地でも埋まっている石の手前に着地すると安定。ストッパーの役目をする
たとえ浮石でもしっかり着地すれば問題なし
歩幅を小さくし、靴底全体で着地すること。歩幅が大きいと膝に負担がかかる。
風に吹かれる如く体を前に投げ出す・・・など
『そっか、人生を投げればいいんだ!』などと訳わからぬ理屈で、先生にピタッと張り付く。
出来たよ~、自己採点80点。いつだって自分に甘い私。
後ろで見張ってくれたS先生に尋ねると「良くなった!」 う・ふ・ふ
トウヤウリンドウも祝ってくれた
結局午前6時出発から休憩、昼食、おやつをはさんで午後4時まで、実に10時間の下山行だった。ふ~
■総括
「心肺機能が良い。筋肉もまあまあ、あとは歩行技術を体得すれば、いい登山が出来る」と、理事長先生におだてられる。
ある時、先生がズルッ!と滑ったので、”弘法も筆の誤り”と言うべきところをうっかり”サルも木から落ちる”と言ってしまった。
私の場合”豚もおだてりゃ木に登る”ってこと
二日後の今日になっても筋肉痛は軽い。やはり登山技術だ
心肺が丈夫だと、この先認知症になった場合、徘徊タイプになりそう・・・それも辛いなぁ
おまけ
このところ市民タイムスや地方局で、信州での中高年登山者の遭難増加を報道している。
無理は禁物。荷物量を最小限にとどめる。天候不順に気をつける。
だらだら下山するとかえって疲れるなどの注意事項があった
体が許す限り無理なく安曇野や松本から見える山々を歩く、好きな上高地の秋の涸沢カール、近場の里山探訪をしよう
登山講習の受け売りだけど、歩幅を狭く(通常の半分ですって)ゆっくりと登るのが肝心みたい。
心臓がパクパクし汗をかくのは血流が活発になり、老廃物も出しているんですよね。きっと