星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

世紀児の告白

2011-07-10 | 映画にまつわるあれこれ
梅雨明け以降、 くらくらするような暑さがつづく毎日ですね。 

そんな昼下がり、、 久しぶりに 映画『青い棘』のサントラアルバムを聴いていたら、 1920年代のベルリンの 物狂おしい夏の昼下がりとリンクして、 妙に落ち着くような 似合ってるような 気がしました。

、、映画での音楽、、と言えば、

今年になって見た 『パブリック・エネミーズ』の音楽も、 大恐慌時代の雰囲気の音楽がいっぱいで、 サントラが欲しいなぁ、、と思いました。 ダイアナ・クラールの歌う 「バイバイブラックバード」、、 よかった。。 映画そのものは 余りヒットしなかったみたいですが、 私はマイケル・マン監督の 硬派で、 端正で、 でも銃撃戦は迫力の、、 男らしい映画 好きです。 ジョニー・デップ&クリスチャン・ベイルという こちらも端正な演技のふたりもよかったし、、 でも何と言っても、 マリオン・コティヤールの美しさ! 、、あんな笑顔で見つめられたら、 この世の果てまでも一緒にいたい、と思うでしょう きっと。。。

、、あ、、それと こちらも今年やっとやっと見た 『イングロリアス・バスターズ』の音楽もすご~く良かったですね。 タラちゃん流 全開で。 、、なんで 対ナチスなのに 西部劇の音楽?? って笑っちゃうのですが、 つい拍手してしまう、、 タラちゃんのセンス。。 ボウイといい、、

予告編が余りにも 怖そうだったので、 なかなか見るのを躊躇していましたが、 見てみたらめちゃめちゃ面白かった! 役者さんたちも素晴らしかった! 

ところで、 最初の話題に戻って、、 『青い棘』の危険な少年コンビ、、 ダニエル・ブリュールと アウグスト・ディールも、 『イングロリアス・バスターズ』でいい味を出してましたね。 ダニエルは狙撃兵の英雄で、、 アウグストは嫌味なナチの将校という どちらも似合いの役柄で、、

半分 アウグスト・ディール目当てで 『イングロリアス~』観たようなものです(笑)、、、 先に、 お友だちから、 「(アウグストは) 早く消えて欲しいと思った」、、と聞いていましたが、、 確かに~(笑) あの地下の酒場のシーンで、 ねちねちと隠密のバスターズに絡む長広舌は、 うっとうしいというか いやらしいものがありましたね、、 でも似合ってた!

 ***

その お気に入りのアウグスト・ディールですが、、 今度は シャルロット・ゲンズブールも出演の映画に出るのですね。 それが アルフレッド・ド・ミュッセの小説 『世紀児の告白』。

この小説、、 かれこれ20年前、 神田の古本街をさがして読んだものでした。。 古い岩波文庫の訳文はむずかしくって、、 ちゃんと読めたとはいえないけど、、 どうして読みたかったかと言うと、 レオス・カラックス監督が、 影響を受けた本(作家?) として、 これと、 エンキ・ビラルを挙げていたからなのです。 今も 絶版のようですが、 復刊ドットコムにもカラックス絡みで書かれてますね(>>

さっき、 imdbでこの映画のページを見ていて おぉ! と発見したのですが(>>)、、 ベイビー・シャンブルズの(今も?)ヴォーカル (exザ・リバティーンズ)の ピート・ドハーティの名が! この映画だったのか~。。。 

imdbではまだ役名とか載ってないのですが、 おそらくピートとアウグストが放蕩青年貴族の友人同士、ということになるのでしょうね。 どちらがミュッセ役なんだろう、、、 日ごろ洩れ聞くさまざまなトラブルからすると ピートが主人公でもおかしくない感じ、、 というか まさに『世紀児…』

、、アウグストも 放蕩貴族か ナチの将校か、、 イメージがついてしまいましたね。。 私としては、、 未公開だけど ドクター・アレマンが見たいんだけど。。 

、、あ、、これも ○○中毒に堕ちてしまうお医者さんの役でした・・・ (笑)



アウグスト・ディールに関する過去ログ>>
     

那智さん。。

2010-10-31 | 映画にまつわるあれこれ
今朝、新聞ひらいて叫んでしまいました、、。

 ***

ゆうべ、「ダイハード4」をおうちで観てて、、 ブルース・ウィリスの吹き替えが 聞いた覚えのない声で、、 声優さんにはほんと申し訳ないのですが、、 (なんか違う~~~) (雰囲気出ない~~) (誰がしゃべってるかわからない~~)と、、 いっぱい文句を並べつつ観てしまってました。。 最近はブルース・ウィリスを野沢那智さんが吹き替えるのはわりと少なくなっていたと思うけれど、 ダイハードできりきり舞いしてるのは 那智さんか、村野武範さんしか考えつかないし、、、

(テレビ局に苦情きてるかもよ、、) ←ほんとゴメンなさい声優さん。
(もうちょっとの辛抱だ。。 今、 那っちゃん呼んでるから)  (あと1時間くらいしたら 那っちゃんの声に変わるかなぁ~)

、、なんて、、(ふざけててゴメンなさい) そんな事しゃべりながら観てたのに。。。

 ***

すごいショックです。。。 山田康雄さんが亡くなった時もすごいショックだったけど、、 那智さんのお声は、 ほんと代わる人 誰もいないもの、、、(泣)

新聞には、 アラン・ドロンなどの吹き替え、、って書いてあったけれど、 私がいちばん好きなのは、 クリストファー・ウォーケンの那智さん。 特に『戦争の犬たち』のシャノンとか。。 ぶちキレそうな演技の声は那智さんでないと不可能、、、

近年、 お年を召されて来て、、 そんな那智さんの声も 同様におじじになってきたアル・パチーノの声にぴったりだったのに。。。 これからいったい誰が出来るのだろ、、、

ジュリアーノ・ジェンマが大好きだったのも、、 その一部は那智さんの声があったからかもしれないし、、、。 テレビの洋画劇場で育った子供としては、 どんなに那智さんの声でわくわくしたり、はらはらしたり、どきどきしたり、、したことか、、、 あ、そうだ、、 最初に那智さんのお声を意識したのは たぶん「ナポレオン・ソロ」のイリヤだ。。。

、、山田康雄さんバージョンのクリント・イーストウッド西部劇BOXセットとか出ていますけれど (お金があったら欲しいです)、、 追悼を込めて、 野沢那智さんの吹き替えシリーズをテレビでやって下さらないかしら、、、 もう一度みたいものいっぱいあるもの、、、

、、ほんとショック。。 これからの洋画劇場の楽しみの何十パーセントかが失われた気分です。。。
 

勝手な見方でゴメンなさい。。

2010-09-10 | 映画にまつわるあれこれ
前の日曜日、 心臓外科医の須磨久善先生を描いたドラマを見ていました。 日本初のバチスタ手術を行った先生として著名な方ですね。 

とても良いドラマで、 須磨先生を演じた水谷豊さんが素晴らしくて、、 私は須磨先生を存じませんが、 おそらくこのように誠実で、 患者さんに対して穏やかで、 どんな労苦も厭わない、、 そういう方なのだろうと、、 心からそう思えるドラマでした。 

、、、 と、 ドラマそのものの話からちょっと離れて、、、

日本初のバチスタ手術に挑まれた患者さんが亡くなって、、 須磨先生が浜辺でじっとその苦悩に耐えているシーン、、、 クラプトンさんの「Tears in Heaven」が流れていました。。 クラプトンさんが歌う歌ではなくて、、 浜辺でどこかの男性がギターを弾きつつこの歌を口ずさんでいる、、という、、、

、、、 この状況に この歌、、 という意味はすごくよくわかるのですけど、、、 この瞬間だけ ドラマから意識が離れて、 (なんなんだぁ、、 この演出は・・)とか思ってしまいました。。 ゴメンなさい。 クラプトンさんの「Tears in Heaven」聴くと ぼろぼろ泣いてしまうような 思い入れがあったりするので めったなことではこの曲 聴きたくないのです。 それに、 この歌は クラプトンさん以外では ダメ なんです。。。

、、、 もっとシビアに観ると、、 亡くなった方がせめて天国では、、 という想いは誰しも持っているかもしれないですが、、 おそらく 外科医ならば 天国、 を思う事など出来ないと思う、、、 (勝手な想像ですが、、) 、、自らメスを執った外科医にとって、 その患者さんが生きていない限り 敗北だから。 常に勝ち続けなければならないのが外科医だから。。 天国、、、 を想うことなどたぶん無いんだと 思う。

だからこそ、 それでも挑む先生って、、 もの凄いんだと 思います。

 ***

勝手な物言いで スミマセン。

ついでに また勝手を言えば、、、(笑) 今度、 イーグルスの「Desperado」を主題歌にした時代劇映画がつくられましたよね。。 もちろん、 初めてイーグルスが正式に使用を許可した、、ということなんだから、 いいんです。 いいんですけど、、、 「Desperado」かぁ、、、 あの楽曲の力に頼るなよぉ、、 とか 思ってしまったり、する。。 (すみません)

あ、、 でも カヴァーで使われるよりいいです。 、、、 たぶん私、、 どんなに素敵な男性でも、 もしカラオケでこれ歌われたりしたら、、 好きにはなれん と思う。。。 だって、 普通に考えて こんな歌、 普通のサラリーマンや 普通の大学生が 歌えるわけないじゃないですか、、、 (そんな風に考える方がオカシイかも、、ですけど)

、、、 というわけで、 オリジナル以外 誰が歌っても ダメ! って思う歌が 結構わたしにはあります。。 (狭量なんです)
 
 ***

なんて事 書いていたら、 思い出しました。。。 もうすぐ、 『龍馬伝』では、、 あの奇兵隊の戦闘が放送されるのだろうと思いますが、、 奇兵隊、 高杉晋作、 といえば、、 忘れられないのが 1986年の映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』 (キネマ旬報>>

海援隊の武田鉄矢さん(とうぜん龍馬)よりも、 とにかくインパクトあった高杉晋作の吉田拓郎さん。 拓郎さんの歌(主題歌でしたっけ?)も、 かっこ良かった。。 思わず検索して見ちゃいました。
http://www.youtube.com/watch?v=Xa5sARoJQw0

既成の楽曲に安易に頼ってはいけません。。  ↑拓郎さん、 いい歌です。。

映画の友。

2010-02-06 | 映画にまつわるあれこれ
昨夜は 28年来の友とお食事してきました。 
彼女が一番好きなのは 映画。 学生時代は 3本立ての名画座とか ふたりでよく行きました。

卒業後は 遠く離れて暮らしていたけど、、 手紙をやりとりしては、 リュック・ベッソンの『サブウェイ』を真っ先に教えてくれたのも彼女。。。 ベッソン、、 レオス・カラックス、、 ジャン=ジャック・ベネックスという、 フランス映画界の"Les Enfants Terribles"「恐るべき子供たち」と呼ばれた3監督には、 ふたりでハマっていたものでした。
最近 フランス映画、、 あまり見てないなぁ、、、

東京でまたふたりが暮らすようになって、、 なかなか忙しくて頻繁には会えないけれど、 この前 ウチに来てもらった時には ネットで映画のサイトをめぐってTrailerを見ては映画談議。
近年のふたりのお気に入りは、 ウェス・アンダースン監督に、 彼女はスパイク・ジョーンズ監督 (私は『マルコヴィッチの穴』しか知らないんだけど、、)。

 ***

そして 今 ふたりが一番観たいのが、 『かいじゅうたちのいるところ』。

昨秋、 Trailerが公開された時、、 あのアーケイド・ファイアの「Wake Up」の楽曲を使った予告編みて、 幾度泣いたことか。。。(あれは本当に反則!です。 しかも、あれ 映画の本編ではあの音楽は使われてない、、んですよね、、?) ともかく、 観るたびに条件反射的に泣いてしまいます、、、 なぜだろう、、 マックスとかいじゅうたちが可愛すぎるから? 映像と楽曲がうつくしすぎるから?  モーリス・センダックのあの絵本の世界が あまりにも純粋にあったかく再現されてるから? 

彼女はちかぢか見に行くと言ってました。 、、眼の悪くなった私は、 字幕と映画館の大きなスクリーンとを同時に見るのが大変になっているので、 おそらくDVDで見ることになるでしょう。 カレン・Oのサントラも欲しいなぁ。。。

かいじゅうグッズも欲しいなぁ。。。

 ***

、、、 ふたりとも お婆さんになっても、、 (もし元気でいたら、、) ふたりで映画の話していられたら 素敵。。

『八月の鯨』の リリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスみたいな お婆さんになって。。。

『NINE』 ほんとうに夢のような、、

2010-01-13 | 映画にまつわるあれこれ
映画俳優の中で誰が一番好きかと言って、、 ダニエル・デイ=ルイスかもしれないです。 出演作はほぼ主演、 その主演映画も多くはなく、、 主演したらしたで大概オスカー候補になってしまう、、という スペシャルな存在の俳優さんですが、、 この20年余り、 公開作はほぼ観てるかも。 一時期、 もう俳優業は引退、、とか言って、、 イタリアで靴職人の修行とかしてた時には、、 ほんと残念に思いましたが(でも、、引退するのも らしい、、と思いましたが)、、 また続けて映画に出てくれて嬉しいです。

『存在の耐えられない軽さ』、、がやっぱり印象的な映画ですが、 ダニーをとっても好きになったのは、 『エバースマイル、ニュージャージー』かな。。 ニカッと白い歯を見せて(ア~イア~ム ア デンティスト!)と言いつつ、 パタゴニアの村々をバイクで廻る移動歯医者さんの よくわかんない映画(笑)ですが、、 ダニーがとっても素敵だったし、 見終えてなんか気持ちのいいロードムービーでしたね。。。 

ところで、 こないだSHOWBIZを見ていて、、 そのDDLの新作に吃驚! なんとミュージカル! このところ、、で言えば、『ギャング・オブ・ニューヨーク』に、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』と、、 実年齢よりも上に見えるような、 偏屈親父の怪演ぶりが強烈だったので、 突然の 色男ダニエルの出現があまりにもインパクトあって、、 TVの短い予告編のあいだじゅう、、 キャーキャー騒ぎっぱなしでした。。 おかげでどんな映画か、 共演者は誰か、 さっぱりわからず、、 もう一度オフィサイトのTrailer観てみました。

映画『NINE』オフィシャルサイト
http://www.nine-9.jp/

美しいなぁ。。。 背格好が素敵なのも無論ですが、、 なにゆえにあんなにかっこいいのだろう。。 正装も似合えば、 ぼろぼろのよれよれでさえもどこか美しいし、、 風格も出せるかわりに、 パンクにもなれる。。。 ところでミュージカルならば、 ダニーも歌うのですかね。。。 

女優陣も、 まるで夢のような 豪華共演。 楽しみです。

 ***

年末年始休みには、 ちょっとだけまとめて映画を見ました(DVDですが、、) その備忘録。

* ジェームズ・ボンド 『慰めの報酬』 (展開が速くてめちゃめちゃ目が疲れました。 やけっぱち気味のボンドも素敵だけど、、 カジノロワイヤルの方が好きかな←悪役の人も、おねいさんも。。 ヴェスパー、綺麗だったなぁ)

* バットマン『ダークナイト』(やっと、、見ました。 ヒース・レジャーよかった。。 こわかった。。 でもでも、、 あのひとが死んでしまうの? 助けられないの? しくしくしく・・・)

* 大好きウェス・アンダースン監督『ダージリン急行』 (何がすごいって、美術がすごいですね。。 監督凝り性。 音楽だけでも胸きゅんになります、今回はキンクス。 、、でも、 ライフアクアティックの方がやっぱり好き)

* とうとう観ました。 バートン監督『コープスブライド』 (探したら、、よいこのアニメ棚にありました、、笑。 、、愛です、 愛。 バートン監督の愛の賜物。 ブライドがヘレム・ボナム・カーターにそっくりなのも愛しかったです。 これについてはちょっとまた書く、かも?)

あとなにか観たっけ・・・ あ、忘れてはいけない

* ダニエル・デイ・ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』もやっと観たのです。 (DDLの怪演は予想していたものの、、 その最たるもの、かもしれないですね。。 怪演ぶりも凄かったけれど、 でも、冒頭の全く台詞の無い十数分もまた見事に美しかったです。 列車の中で坊やを見ていた表情が忘れられません。。)

 ***

アンソニー・ミンゲラ監督、、好きでした。 『NINE』の脚本が最後のお仕事になってしまったのですね。

Saits Are Coming

2009-12-04 | 映画にまつわるあれこれ
今さっき、、 某サイトを見てたら、 全然関係ない右の広告欄に、、んんっ? 見覚えのある二人組。。 おおおっ、、、 あの兄弟だぁ!

もうかれこれ4年も前ですね、この映画のこと書いたのは(>>)。。 しかも映画自体は1999年だそうだから、、 なんと10年ぶりの続編。 

「The Boondock Saints」、、邦題は『処刑人』という ちょっと怖いタイトルでした。 今回のは、「The Boondock Saints II: All Saints Day」というんだそうです。 
オフィシャルサイトはこちら
http://www.sonypictures.com/movies/boondocksaints2/



懐かしいなぁ。。。 弟のノーマン・リーダスが事故って顔に怪我をして、 撮影延期になったとかで、、 それきりかれこれ何年・・・? あの可愛かった兄弟も、 予告編見ると ちょびっとおっさんになり過ぎの感はありますが、、(でもまだピーコート来てるし、、笑) 続編楽しみ。

前作で爆笑させてくれたウィレム・デフォーさんは今回はお名前が無いみたいですが、 これまた個性派のピーター・フォンダさんが。。。
あ、、それと、 主題歌(?)が、、 あのグリーン・デイとU2が共演した「saits are coming」が流れてて、、 まさにぴったりなんだけど、、 (小声で)この映画、、必殺仕事人なんですけど、、使っていいの? 、、でも、 歌がグリーンデイではないので誰だろ?、、とチェックしたところ、 この歌って、 70年代のパンクバンド The Skids のカヴァーなんですって。。 知らなかったです。 (The Skids wiki>>

、、、言うまでもないですが、、、 ご覧になる時は是非とも1作目を見てからにしてくださいね。。。 私もまたレンタルしてから 観ようっと。

http://www.facebook.com/boondocksaintsii

ひさしぶりに、、 August Diehl

2009-11-04 | 映画にまつわるあれこれ
『ヒトラーの贋札』という映画をDVDで観ました。 アカデミー賞の外国語映画賞作品でしたか。。 もっと前に見ようかと思っていたのが、 なんだか伸び伸びに、、

このblogで何度か書いてきた ドイツ人俳優のアウグスト・ディール、、 この映画の準主役だったとは 知りませんでした。 エイドリアン・ブロディ主演の『LOVE THE HARD WAY』での脇役を見て以来、 ずっとお気に入りの俳優さんですが、、 前回見た『Der neunte Tag』(ドイツ映画祭でみました。 結局 日本公開はなかったもよう、、http://www.derneuntetag.de/)では、 ナチスの将校役でしたが、 今回は 強制収容所に送られたユダヤ人という 正反対の役どころ。

映画については オフィシャルサイトで>>http://www.nise-satsu.com/

ここからは少しネタばれ、、

主役の贋札づくりの名手ソロヴィッチを演じたカール・マルコヴィクスが素晴らしかったです。 一見、 なんのためらいもなくナチスの贋札づくりに加担しているようでありながら、 隠れたところで仲間を思う様子、 苦悩する様子、、

一方、 ソロヴィッチと対立する印刷技師ブルガー(アウグスト・ディール)の方は、 自分の妻もナチスに奪われ、 自分は決してナチスの利益になるようなことはしない、と贋札づくりへの協力を拒む、、 けれどもそれは、 同じ収容者である同胞の命を危険にさらすことに、、、

若くて、血の気の多い正義漢、、という役どころは似合うといえば似合いますが、、 キミのその中途半端な正義がみんなを危機に陥れてるのがわからないの・・? と、 見ているとだんだん腹が立ってきたり、、

それはともかく、 この作品、、 事実をもとにつくられているのだけれども、 人物背景の描き方がいまひとつよくわからない、、 ブルガーにしても その信念のもとになっているものが何なのか、、 他にも、 とっても無垢に美術を愛している画学生や、 贋札づくりの施設になぜかいるひとりの医師など、 ソロヴィッチのような偽造のプロではない人たちの背景も とても興味深いのに、、、 たとえ3時間になっても、 もっともっと個々の人間が描けたら良かったのに、、  収容所に集められたこの人たちが、 以前はどんな暮らしをしてたのか、、 その一端が見えたらもっとよかったのに、、、 3時間にしてもいいくらいの見応えある内容をもった作品だと思うぶん、、 事実を淡々と96分で描いたのは勿体無いようで、、、

映画サイトを見ると、、 贋札づくりのプロ、ソロヴィッチが終戦後にどのように生きたのか書いてあったり、 偽造を拒んだブルガーがじつはこの映画の原作となる本の著者だったとわかったり、、  映画本編以後のそちらの興味も湧いてしまいます。

アウグスト・ディール君に関しては、、 やはりひとりだけ容姿が綺麗すぎるというか、、 若くてハンサムでそれで自己の正義を主張する という点で尚更 腹立たしく見えるのでしょうが、、 同胞を危険にさらした彼がラストに見せた涙、、、  あそこでやっと何かを物語れた気がします。 決してタダの俳優ではないですものね。。

ちなみに、 最後のナレーションも たぶんアウグスト君だと思いますが、、 彼の言葉はいつも思うけれど本当に綺麗。。 ドイツ語としてどうなのかは語学が駄目なのでわかりませんが、、 音として非常に綺麗だと、 いつも思います。。 前にも書いたけど、 彼は英語も仏語も堪能だそうで、 仏語の映画も綺麗なのでした。

日本公開はされていないけれど、 『Dr. Aleman』という映画にも出ていて、 そちらではどうやらスペイン語を話している、、 それがまた綺麗、、。。 この人の声が 好きなのでしょうか、、、ね、、、私は。。。
http://www.dr-aleman.com/

 ***

さて、、、 どうやら今、 ブラッド・ピットさんと、 クエンティン・タランティーノ監督が来日してるようですが、、 その話題作、、というか問題作というか、、『イングロリアス・バスターズ』にも、 アウグスト・ディール君 出演しています、、 同じドイツの人気俳優さん ダニエル・ブリュール君とともに、、、。。 あの映画、、 何度もなんども予告篇は見てますが、、 あれって、、 笑っていいの・・? だいじょうぶな映画なの・・? タラちゃん、、こんなの撮って後ろから刺されたりしません・・? と不安になってしまうような、、

アウグスト君は当然 ドイツ人将校のような役どころと思いますが、、 殺されちゃうのかなぁ、、、 ? 、、、 


そんな気持ちでいたいから、、

2007-12-26 | 映画にまつわるあれこれ
帰郷の往復の疲れがすこしのこっているので
きょうは、 このDVDを見て過ごしました。

『NOEL』 (2004年)

このビデオを観たのは、 クリスマスとは全然関係のない季節、、
退院してしばらくした 夏のころだったと思います。
それからずっと、 心のどこかで 今年のクリスマスを楽しみに待っていた気がする。
まえにここにも書いたように、 クリスマスのオーナメントを見て歩くのが楽しみだったのも
この映画の中に出てきた 天使のオーナメントが素敵だったから。。

主役はスーザン・サランドン。
10年間、 病気の母の介護をしている現在独り身の女性。
クリスマスイブのNY。街には大きなツリーが飾られて、シスターたちが聖歌を歌っている。
そんな中を、仕事の前に病院に立ち寄ろうとして急いでいるシーンから始まる。

でもこの映画の主役はひとりだけじゃなくて、街の警官と、諍いをしてしまうその恋人や、
警官を自分の知り合いだと突然声をかけるカフェのウェイターや、
スーザンの母親の隣の病室にいる、ひとりぼっちの患者さんや、
同じくひとりぼっちがイヤで救急センターに来ようとしてしまう青年や、

、、、みんな、どこかしら ギリギリの人ばっかりで、、、

そんな、 何かしらを抱えた人たちに、 クリスマスイブに小さな何かが起こる。。

そういうお話。

だから、、、 のちに 『バッカ』を聴いた時、 すぐにこの映画のこと、 思い出した。
あのフレーズがとてもいいと思ったし、 
あのフレーズがなかったらこんなに胸に残る歌にはならなかったと思う。
今、映画を観て、 またあの曲を思い出すわけではないけれど、 
初めて聴いた時は、すぐこの映画が結びついた。

それはさておき、
この映画を観たときには、 まさか自分もクリスマスの病室に母を見舞いに行くとは思いもしませんでした。
、、、もしかして、何かしらの啓示だったのかしら、、、
こころがまえが出来るように、、 って。
こんな不思議な映画だと、ついそんなことを考えてしまう。 神さまは私にいろんな予兆をくれるから。。

でも、
母は心配していたよりもしっかりしていたし、、、 長い入院になるとは思うけど、、
だから、 私はちっともギリギリではないから、 だいじょうぶ。

この映画、、 せつない部分もあるけれど、 たくさん嬉しいことが起こる。
自分の目の前しか見えなかった人が、 ふっと、ラクになる。
それを見て、 また嬉しくなる。。

そんな気持ちでいたいと思うから、、。



たくさん笑って、たくさん歌って、 元気になろう♪

2007-12-11 | 映画にまつわるあれこれ
ジム・キャリーが好き。。という話は何度か書いてますが、
日本のお笑い芸人さんとは違う意味で、笑わせてくれる俳優さん、好きなんです。
佐々木蔵之介さんもそうだし、大泉洋さん、大好き~! 見てるだけで幸せな気分になれます。
ベン・スティラーも、ウィル・スミスも、、そばにいたらいつも笑わせてくれそうだし、
ウォーケンに、ウィレム・デフォーの笑いも、欠かせません。

、、そんなわけで、たくさん笑える映画を3つ。 音楽つながりで。。新しいとこから。

『ラブソングができるまで』(原題:MUSIC AND LYRICS)2007年
これ、シネマ番組で紹介されるたび、観たくてたまらなかった作品。
観たいのは、ヒュー・グラントのPVだけ(!)、、だったんです(失礼)。
80年代に売れたPOPシンガーの片割れで、「あの人は今、、」状態のミュージシャンの話なんだけど、
売れた当時のPVが、フルで見られるのが80年代ポップを知る人には爆笑もので。。
素晴らしい出来栄えですよね、これ。 このままCD化できる位のイイ曲だし、、
ヒュー、歌うまいのにも驚きだし、何と言っても、前髪ぱらりのデュランデュラン頭で、
腰振りダンスをする見事さ!(お腹まわりの寸法が、ちょっとかなしい、、笑)
、、ところどころ出てくるアーティストの名前とかシュールだし、、ブラックな笑いもあるんですけど、、

ストーリーは日本語タイトルのとおりのお話で、なんてことない展開ではありますが
イベントでかつての歌を披露する(遊園地とか、同窓会場とか、なんだよ)ヒューが
ぜんぜん卑屈そうじゃなくて、楽しげに腰を振ってみせる姿がだんだん素敵に思えてきて
愛らしく励ますドリュー・バリモアも可愛くて、マネージャーもいい人で、
なんだか、前向きでいい人しか出てこない映画なんだ、、、これが。。
目尻に皺の寄った、おじさんになったな~~、、のヒューの体当たりの演技に、大拍手!
の映画でした。

『アメリカン・ドリームズ』(原題:AMERICAN DREAMZ)2006年
同じくヒュー主演。。
、、で、今きづきました。 何でコレ、日本劇場未公開なの?!
全米で大人気だったスター発掘のオーディションTV番組、、その毒舌司会者役がヒュー。
ハイテンションでニカっと笑いながら出場者に罵声を浴びせる、、これが出来るのもヒューだけです。

こういうシチュエーションだけ初めから知っていて、、でも、何故これが映画になるのかな?
とちょっと不思議でいたら、大統領ネタが重要に絡んでいたのですね。
対テロ戦争に世論の不信感がつのりはじめた昨今、デニス・クエイド扮する大統領が
「うつ」になってしまう。。自信喪失で、ひきこもり状態になってしまった大統領の
信頼性アピールと、人気復活のために、補佐官ウィレム・デフォーは人気番組「アメリカン・ドリームズ」への出演をもくろむ。
、、いままで、(デニス・クエイドという俳優さんて、、どうなの、、?)という印象だった私ですが
大統領役最高!素晴らしい。。 デフォーはいつもながら、、爆笑。

で、、さらに恐ろしいことに、このオーディション番組に、対テロ戦争の当事国からの出場者が、、
、、、このあたりのブラック加減が、劇場未公開の所以なのでしょうね。でも創ったのは
当のアメリカなんだから、映画業界まだまだ捨てたものではありません。大拍手!

『世界で一番パパが好き!』(原題:JERSEY GIRL)2004年
なんでこれが音楽つながりの映画なの? 最近のでもないし、、
なんですけど、ホントはこれが一番書きたかったの。。 原題を見て、ピン!と来た方、、
そしてニヤリ、として(見てみようか?)と思った方、、以下は読まないほうがいいかも。

私も、ピン!と来て、あぁわかったよぉ~(微笑)、、と思いました。
この監督さん、ケヴィン・スミスなんです。
過去には『ドグマ』とか『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』とか撮ってます。
両作品とも、ベン・アフレックとマット・デイモンの仲良しコンビが、
まるで爆笑問題の凸凹コンビのように出たりしてます。。 つまり、『世界で一番~』も
単なるハートウォーミング映画じゃないんです。 お子様とご一緒に、は見れません(笑)。

ちょっと話が逸れましたが、この監督、ニュージャージー出身なんです。
で、かなり思い入れがあるようなんです。
『世界で一番~』は、その思い入れだけの為に撮った映画だろお、おそらく。

NYの一流広告マンだったベンの奥さんが、出産で不幸にも亡くなってしまう、女の子を遺して、、
子連れビジネスマンになった彼は、それから大失敗をやらかし、地位も無くして、
故郷のニュージャージーの実家へ戻って暮らし始める。
NJの素朴なんだか、人懐こいひとたち。あっけらかんとした田舎娘風のリブちゃんも
はまり役。
成長していくおしゃまな娘も超カワイイ。

そんなほのぼの、、、の生活なんだけど、ベンとしてはもう一度NYで花咲きたい。
、、そんな再帰を賭けた面接に挑む時にバックに流れて来るのが、、そうですよ! ボスですよ!
NJとNYを結ぶのは、ボスの歌しかないじゃありませんか。

男として仕事で成功したい気持ちと、心なごむ家庭を捨てられない気持ちと、、
そのあたりはけっこう難しい問題だなあ、、、 と、この展開でいいのか、ベン? と
思ったりもするけれど、、 そこは一応ハートウォーミングコメディだから。。。

で! エンディングなんです、この映画の総ては。。 (以下ネタばれ)
エンドクレジットと共に爪弾かれるベースと湧き上がってくる歓声。。 (思ったとおり!!)
「JERSEY GIRL」、、しかも、あのNJでのLIVEバージョンですよ。
、、(河を越えて、NJへ行くのさ)、、という所で(きゃぁぁー!)とあがる歓声。
、、(海辺へ降りればすべてオーライさ。。)、、でまた、(きゃあぁ!)。。
、、(君と、君のBabyと、土曜の晩なんだぜ)
、、(ジャージーガールに恋しちゃったんだからな)、、、

はい。すべてはこの歌のために創られた映画ですよね~、ケヴィン監督。
以前に、ボウイを使ったウェス・アンダースン監督の映画のこと書きましたが(>>
こういう「愛」のある映画(つたわる人にしかつたわらないけど、、)、、大好きだよ。


ムーミン好きの方も、 北欧POP好きの方も。。

2007-08-30 | 映画にまつわるあれこれ
しばらく前に観たビデオの話。

ワタシの初恋のミュージシャンは「スナフキン」ですが(笑)、
カルピス劇場の『ムーミン』も好きだったけど、
トーベ・ヤンソン原画のムーミンシリーズがやっぱり一番良くて、

、、でね、アニメ映画、パペット映画のムーミンは数あれど、原画に則ったものにはなかなか出会わなかったの。
先日、ビデオレンタルで、原画をもとにしたものを見つけて早速借り、、
もうそれが、ほんとに素敵だったので、いつか紹介をと思っていたのね。

『ムーミン絵本 それからどうなるの?』

第1話「それからどうなるの?」は、絵本をめくるように、場面と語りで構成された短いお話。
ちょっとダークトーンの絵が、神秘的、というか、ちょっぴりシュール。
ママに頼まれてミルクを買いに出掛けたムーミンが、帰れなくなってしまう話なんだけど、
(それからどうなるの?)と、不安がつのってきて、、その気持ちと絵がとても合っているの。
でも、ちゃんとママの所へ帰れるんだけどね、
なんかママが全然心配してない辺りが(ひと晩すぎたと思うんだけど、、) ほんわか、というか
ムーミンママらしいというかね(笑)
、、他にはミーとミムラ姉さんと、ヘムレンさんとかが出てきます。

第2話の、「さびしがりやのクニット」が、これがもう最高で、
こちらは、ミュージカル仕立てになっているのです。
それが決して子ども向けの歌という感じではなくて、可愛いロックミュージカルなの!
1970年代の作品とあって、なんていうか『TOMMY』とまでは言わないけど、
ちゃんとギターとドラムスの演奏で、ラップっぽい曲もあったり、 軽快なポップス仕立てもあったり、、

物語は、独りがさびしくて、 夜が怖くてたまらないクニットが、 意を決して家を出て、
ムーミン村のひとびととお友達になろうと思うんだけど、なかなか声をかけられなくて、
そんな時、海岸で、瓶に入ったメッセージを拾って、
そこには、やっぱり独りで夜に怯えている女の子の手紙が入ってて、
それでクニットは勇気をふりしぼって彼女を救いに行く! というお話。

「メッセージインアボトル」でしょ? ある意味「トミー」でしょ?

歌は英語で歌われてるので、字幕もあるけど、素直に心に響きます。
(誰かクニットに教えてあげて)、、という、(キミはひとりじゃない)的なフレーズが何度も流れて、
胸がきゅぅんと鳴ります。

この、原画シリーズ、というか、ミュージカルシリーズ、、他にも無いかしら、と探したんだけど、
どうやらこの1作品だけ。。 海外でも他には無いみたい。
今つくっても、この歌の感じはつくれないだろうなあ、、。 
これも70年代的な傑作だと思います。  おすすめ!

しおむすび。。

2007-07-09 | 映画にまつわるあれこれ
森田芳光監督作品、 『間宮兄弟』 観ました。

いいな、いいな~~、、、
わたしも間宮兄さんお得意の 「しおむすび」 食べたい~~。。
男の人に、おむすびなんて、、つくってもらった事、、 ない。。(泣)

(、、寒い朝におにぎり握ってくれるよな優しさ、、が、、男の人のもアリだったなんて、、やられたぁ。 
  以上独り言)

、、先日書きました通り、
もちろん 間宮兄=佐々木蔵之介さん お目当てで観たのですけど、
間宮弟=塚地武雅さん の自然な演技は、感涙ものでした。

 ***

う~ん、、 でも、、 あんな仲良い兄弟がいたとして、 私が間宮兄さんを好きになってしまったら、
めちゃくちゃやきもち妬きの私は、兄さんを独占したくなっちゃうだろうなあ。。
そういうのは、、 間宮兄弟にとっては、不幸だなあ。。。
弟に彼女が出来ても、兄弟は壊れないかもしれないけど、
兄さんに恋人が出来たら、きっと間宮兄弟はいまのままではなくなっちゃうだろうなあ。。

そう思うと、、複雑、、に胸がちくちくしてしまう映画なのでした。

 

ジョニー&オーリー

2007-06-06 | 映画にまつわるあれこれ
パイレーツ映画三部作は
ひとつも観ていない(!)私ですが、、
Johnny Deppは昔からのお気に入り。

で、ジョニーアンテナが結構はたらいて、TVをつけた途端、 その話題、、だったりします。
もっとも、最近はいっぱいいっぱい出てるので 眼に入るのは当り前ですけれど。

昨夜も、TVつけたら、ジョニーがニコニコしながら、日本の女の子ちゃんを見ている所で、
そうなのです 「学校へ行こう」で、4才~8才のおこちゃまが、ジョニーにエレクトーンのパフォーマンスをプレゼントする、って企画なのでした。
あの映画に出演してから、、 というより、自分の娘が生まれてから、って言った方がいいのかな?
ジョニーもだいぶ変化しましたね。 優しい笑顔でおこちゃま達を見つめて、楽しげで。
おこちゃま達に大賛辞。
このところ、ジョニーの映画見てないので、また観たくなりました。やっぱり好きな男優さん。

ちなみに、来週はつづきで、オーリーにおこちゃま達が会うのだそう。
ちらっとの予告では、涙目になってるみたいな満面の笑顔で、オーリーがおこちゃまを見てました。
オーリーの方がああいう時、素のやんちゃな笑顔が思いっ切り出ますね。
私は、キメてる時のオーリーより、フツーのにいちゃんみたいなオーリーが結構好きです。 それで『エリザベス・タウン』もすぐに観たかったんだ~。 ストーリー自体は、う~んもうちょっと、、な映画でしたが、 フツーのオーリーも素敵だったし、 トム・ペティらのサントラもとっても素敵な映画でした。

ジョニーも、 そろそろインディペンデント系の、地味~な役どころも観たいな。
見た目とっても地味だった、 『フェイク』の彼なども、 私はとっても好きだったもの。



語りの妙、、語らない妙。。

2006-12-17 | 映画にまつわるあれこれ
週末の1日は、どうしてこんなに速く過ぎていくんだろ。。
師走ならばとりわけ、、。

 ***

いつか日本に来たらぜひ観たいPlayを、おぼえがき。

現在、英国の、the Duke of York's Theatreで上演されている「Rock'n' Roll」(wikipedia)
脚本はトム・ストッパード、演出はトレヴァー・ナン。

トレヴァー・ナンは、かつてシェイクスピア劇での演出を観てすばらしかったので記憶があったのだけど、トム・ストッパード、、は?、、と思って、調べたら、なんと、、
映画「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー脚本賞をとっていました。この映画、大々好き! 当時の劇場事情や、シェイクスピアと同時代の熱血劇作家マーロウの台詞なども効果的に使われていたりして、観れば観るほど、完璧な脚本にため息が出ました。

しかも、トム・ストッパード(all.cinema.com)、、戯曲「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」の作者でもあったのですね。。 これ、「ハムレット」の裏物語というか、外伝というか、、難しいのだけど、すごく良く出来た作品だと思います。 映画では、ゲイリー・オールドマンとティム・ロスが名演でした。 まさしく、語りの妙。。 

そして、「ロックンロール」では、使われる(らしい)ストーンズや、ピンクフロイドや、U2といった音楽も、、とっても楽しみなのです。。 日本に来ないかなあ、観てみたいなあ、と思っている作品。

 ***

話は全然かわるけれど、、
先日、ヴィム・ヴェンダース&サム・シェエパードという「パリ・テキサス」コンビの新作、『アメリカ 家族のいる風景』を観ました。

ヴェンダースについては、、ある時期から落胆のほうが大きくて、それでヴェンダース映画を見なくなってしまったのだけど、、今回、、多少は期待を持ってみたのですが、、、ね、、悪くはないけれど、なんだか年をとってしまったのかな、ヴィムも、、サムも、、という一抹のさびしさが。。 (映像は文句なく美しいし、素敵なシーンもたくさんありました) 語らない妙、が好きだったのだけど、、ヴェンダース作品は。。 年を重ねると、言いたいこと、というか、、言葉にしておきたいこと、が増えるものなのでしょうか、、その想いは理解できるだけに、、そこを押えて、、と。

ヴェンダース映画に欠かせない音楽は、とても良かったよ。T・ボーン・バーネット。
途中で、「Don't Come Knocking」という歌が流れ始めたとき、、「あ、、ボノだ」って。。 ボノの声はすぐわかるのね。 このタイトル曲も良かったけれど。。

でも何より気に入ったのが、映画の中で、シンガーの若者を演じていた、ガブリエル・マンという俳優さん。 歌もとても巧くて、シンガーかと思ったんですけど、俳優さんらしい、、。 映った瞬間、、(オダギリ・ジョーさんみたい)と思いましたが、、似てる。。

シンガー役が余りにカッコ良かったので、、彼をもうちょっと減量させて、シド・ヴィシャス役にしてみないかしら、、なんて勝手な想像してしまいました。

さあ、、また真夜中。。
ゆっくりと、本を読む時間は、、、 あさっての新幹線の中かな。。

永遠の太陽。

2006-12-12 | 映画にまつわるあれこれ
ほんとうは、バレンタインデーの物語だけど、
どうしても観たかったDVD、、日曜日に観ました。
前にも書いた映画なんだけどね(>>)、
映画館で観て以来だから、、もう1年半にもなるのね。。。
入院する前に、もう一度みたかった。

バックの音楽がとても素敵、、と思ったら、なんと音楽担当ジョン・ブライオン。
何処かで見たお名前、、そうでした、、ブラッド・メルドーさんに嵌った最初のCD「ラーゴ」、、このプロデューサーさん! 
好きな人たちが繋がるのは嬉しいものです。「ラーゴ」についても前に書きましたけど(>>)、この映画の主題歌はBECKで、「ラーゴ」の方にも、ベックと一緒に演奏してたVictor Indrizzoが参加してたりして、、(そうです、吉井和哉さんの「Beautiful」でも叩いている方)。。

『エターナル・サンシャイン』のロケ地の駅とか、海とか、なんだかとてもローカルなんだけど、素敵で、、。 映画の出だしは、、バレンタインデーの朝、、ジム・キャリー扮する主人公が、発作的に会社をずる休みして、真冬の海岸へ行っちゃう、、。。 なんとなく、、丸の内のオフィスへ行かなきゃならないのに、京急に乗って、三浦岬に来ちゃった、、っていう感じの。。

凍った河の上でデートするシーンも素敵だし、、チャイナタウンみたいな所で象さんを見るのも素敵だし、、ケイト・ウィンスレットが勤めているのは「Barnes&Noble」の本屋さんだし(サイトだけはいつも利用してます・笑)、、もうちょっとNYの街の事とか知ってればいいのになあ、自分。。

でも、大々好きな映画なんだ~。再見して思った、、。
おそらく、私もケイト・ウィンスレットのように、頭に来たら衝動的に「記憶消す!」って思う人間かも。。
15歳若かったら、、そうするかも、ね。。
今ならしない、、? そうだね、、苦しみそのものは忘れてしまえばいいけど、、、でも、、あったまに来た思い出も、、胸がつぶれる思い出も、、そのとき大切だった人との思い出なら、、心に刻んで置いた方がいい、、と今なら思えるから。。 今なら踏みとどまれる、かも。。

とは言え、、衝動的なのは相変わらずだからなあ、、。。
と、そんな自分を省みつつ、、oasis の、「Don't look back in anger」が似合いそうな映画なのよ、、と、雨あがりの空を見上げた、きょうの午後なのでした(笑)。

映画のオフィサイトです>>
(原題eternal sunshine of the spotless mind の由来も載ってました)

KING OF GRACE !! KING OF ROCK'N'ROLL !!

2006-11-20 | 映画にまつわるあれこれ
いろんなことに時間がかかった一日。。
じつは、けっこうひきずるタイプなんです、、、私。
(あ、、LIVEのことは書きませんのでね、友よ、ご安心を)

リハビリ用に、昨夜からたくさんPrimal Scream を聴きましたが、
あの日のアンコールでやった「Damaged」の
ボビーのとろけるような甘い声をききながら、、全然べつのこと考えていたり、、。
(それにしてもこの歌には弱い、、)

 ***

夜になって、これもリハビリ用に、、とレンタルしておいた幾本かのDVDの中から、どれにしようかなあ、、と考えて、先ほど見終えたばかりの『グレイスランド』。
これにして、正解、でした。





簡単に言うと、、
つらい過去の思い出のために、現実に向き合えないでいる男(と男)のロード・ムーヴィーなんだけど、、。ひろった男(ハーヴェイ・カイテル)は、、エルヴィス。
もちろん、プレスリーは既に死んでいて、ただ自分がエルヴィスだと思い込んでるのか、真似っこしてるだけなのか、、。

前に書いた『ライフ・アクアティック』もそうだったし(>>)、、ずっと前に書いた、これも泣き笑い映画『プリシラ』や(>>)、、音楽つながりで言えば、私の好きな『デュエット』(Amazon.com>>)なんかもそうだけど、現実に真正面から向き合えないでいる、そういう時間を乗り越えて、自分自身を受け入れていく映画って、なんか好きです。もう一度、新しい時間がそこからはじまっていく映画。 人生の、遠回り、というか、迂回路っていうか、、そういう時間もありなんだ、っていう映画。

『グレイスランド』とは勿論、キング・エルヴィスのお家。
この映画、、途中にね、エルヴィス(ハーヴェイ)のLIVEシーンがあるんだけど、可笑しくてたまらないの。。安岡力也さんの方が全然カッコいいよ(いえ、力也さんは素晴らしいです)、、、、もうお腹がよじれるくらい涙流して笑っちゃっていたのだけど、、それが、、終いには号泣に変わってた。。

作中、、ずっと違うアーティストの音楽が流れていて、ラストシーンにはエルヴィスの(あの!)歌が流れるの。。もう、それ聴いた途端、ダーーーーーっと、涙・涙・涙、、泣いてる自分が今度は可笑しくて、笑いながら、涙。。昨夜、ティッシュ買ってくれば良かったかも(笑)。 
こんなコメントでも興味をひかれた方は、どうぞ観てみて下さいませ。
(今からまた観ようかなぁ、、)

前にエルヴィスのラヴバラードCDのこと書きました(>>)。 
今日は、そのアルバムジャケの写真載せてしまいます。。