星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

うつくしき11月

2005-11-12 | …まつわる日もいろいろ
ここ東京では
美しい秋が短いことこの上ない。

まだ田舎に住んでいた頃、11月初め、朝霧の中で色づいた銀杏並木の写真を撮った。
人影も見えないほど濃く立ち込めた霧が、次第に引いて、
金色の木立が陽にかがやきはじめる。
足元には、霜をのせて重なり合う葉っぱ。
その写真を東京の友へ送ったら、「こっちはなんか暑いよ…」と返事があった。その感覚が今は解る。11月に入ったら一斉に電車にも学校にも暖房が入り始めた。地下鉄などは乗り込むと、暑いくらい。。

昨日、公園脇を通ったら、銀杏が優しい色に変わり、桜は緋を帯び始めていた。この美しい秋を、もうしばらく楽しんでいたいのに、すぐにクリスマスの声に包まれてあっという間に師走のあわただしさにひっぱられそう。

11月があとひと月あったら、、
美術館で1日過ごそう。
紅茶と毛布を持って、湖の見える森へ行こう。
ヴェルヴェットのお洋服を着て、夜のレストランへ美味しいもの食べに行こう。
長編の物語を三日三晩、読み明かそう。

・・・どれもお預けになりそうです、、、。(美術館くらいへは行けるかな)
でも、ひんやりと心が落ち着くこの季節。しばし、文学の森で右往左往してみましょう。ちょっと怖い森でもあって、乙女たちが消えたり、悪の華に手を触れたり、、暗い淵を覗き込んだり、、、。(ああ、ブラザーグリムも観に行きたいな)

そうそう、私の文句が届いたか、Tom Verlaineのアルバム、とどきました。一緒に買ったトリビュート盤2枚。これも面白いんです、、、音楽も沢山聴きたいのに、、、

11月があとひと月あれば、、ね。

Sunday Nights: The Songs of Junior Kimbrough(写真)
Don't Let the Bastards Get You Down: A Tribute to Kris Kristofferson