今夜は空中元彌チョップが炸裂していたそうですが
私も、別のところで、裸の戦いを堪能してきました。
「草月ホール」は、6月のイェイツの能以来。
入ってみると、前回より前の方の席。やった!アニー寄りです。
中央に、ステージに掛かった大きなお月さまのように白く照らされている和太鼓。
向って左に、ちょっとピンクっぽく見える赤いPearlのドラムセット。そして右には、すでにぼこぼこになっているドラム缶などなど、、、。坐った席からまっすぐ前に、ドラムセットが見えて、、(後でアニーが登場した時みたら、本当にお臍まで一直線、、て感じでした・笑)
、、、感想をちゃんと書きたいのだけど、、、こんな時、自分の聴覚だと心もとないことこの上無いです、、、。サラウンドで聴ける耳ならいいんだけど、完全モノラルという、人様とは全く異なる音の世界を聴いてるわけで、、、でも仕方ない、、そういう私の感想で御座います。
最初、太鼓アンサンブルで、肩から太鼓を下げたレナードさんらが登場。レナードさん、エジプトのファラオが首から下げるような金属っぽい飾りを下げただけの上半身裸、下は巻スカート風で、まさにエジプトの壁画に出てくる人のよう。太鼓の後は、小さなシンバル(中国歌劇団で使うようなの)を両手に持って、微妙に触れ合わせたり叩いたり、、、しょゎゎゎぁ~ん、という細かい砂のようななんだかエスニックな音です。
そして、大太鼓がステージ前面に出て来て、レナードさんが大太鼓の前に立って、ダン!と撥を振り下ろすと、音の衝撃が胸壁にどん、と来ます。太鼓の革が響く音っていいね。照明がレナードさんに当ると、左右の壁にシルエットが巨大な影になって動き回る。それがいい演出になって、左右でふたつの巨大な魔物が猛り狂っているようでなかなか素敵でした。
さて! とうとうアニー登場。最初はレナードさんとのセッション。アニーのドラムが入り込んできた時、「あれ? アニー結構抑えてる…?」と思ったのは、間違いでした。レナードさんがパワーアップしてくると同時にアニーの音もどんどんパワフルに。
ダンツタタン_ダンダン、という和のビートにアニーのドラムスは本当に巧く嵌っていました。大太鼓とのコラボレーションも盛り上がりが凄かった。アニーも、スティックの次は、先が球になっているバチで叩いたり、シンバルだけでレナードさんらの金属楽器と合わせたり、さまざまに見せてくれました。そして、アニーをひとり残してレナードさんがステージを下りて、アニーのドラムソロ。。それまでの流れの「和」のビートを基本にしながら、だんだん盛り上がっていって、アニー真骨頂の重い重い、まるでツーバスを蹴っているみたいなバスドラム連打になって、最後に、スティックで天を指して頭をのけぞらせて、あのアニーの決めポーズ!、、、これにはかなり熱くこみ上げて来るものがありました。。
言い忘れましたが、アニー、髪がかなり伸びて、アニーです(笑)。最初一枚肩にはおってましたが、レナードさんが大太鼓に入る時に、バッと脱ぎ捨てていました。顎のところに髭を生やしてて、髪を振り乱して連打する姿はかなり(私、おそらく皆さん好みに)いい感じに精悍に汚くなってて素敵でした。ライトの当り具合と髪型と髭でね、、、たまに「うわっ、兄弟だなあ、、」といきなり演奏と違う所へ心が持って行かれそうでドキドキしたりもしましたが、、、真面目な話、、素晴らしいものを見せてもらいました。もしかしたら(もしか、、じゃなく)、、この数年間、アニーは非常に有意義な時を重ねて来たのかもしれない、、とさえ思いました。
アニーのドラムソロの次は、重金属打楽器、スティーヴエトウさんとアニーのセッション。スキンヘッドで、ドラム缶や、ホイール(?)や、棚の枠みたいなのや、工事用の太~い鎖を、激しくまた軽やかに叩き転がし奏でるスティーヴさんのパフォーマンス、とっても好みです。アニーと顔を見合わせながら、巨大なドラム缶と、バスドラやシンバルの音が、ばしっと決まる。すごく息が合ってた。とっても柔軟で流動的な奏で方をするスティーヴさんに対して、和太鼓のレナードさんの振り下ろす音は直線的な感じ。結構異質な両者の音を、アニーのドラムスがうまく媒介しているように私には感じられて、なんだかこの3人、すごく嵌っていると思えたのですがどうでしょう、、。
アンコール前(レナードさん曰く"フィナーレ"前)、「マイク通してない菊地さんのナマの音なんて聞くの初めてでしょう? いつもデッカイ所で演ってたから・笑」と仰っていましたが、本当に、ね! アニーの姿がとってもよく見えたのは、そうだわ、マイクスタンドが一つも無いこともあるんだわ。PAを通したバスドラなどは、スピーカーが震える振動の衝撃波になってしまうけど、今日の音は、本当に其処でアニーが蹴っている音、ハイハットが空気を挟み込んで刻む音、シンバルを擦って震える音、、、ドラムスの生音は(バンド時代)結構馴染みのある音だったけれど、増幅されていない音って本当に微妙な色合いのあるものだし、何と言っても暴力的で無い。スピーカーからガンガンくる音って物理的に暴力的だったりするもの。
和太鼓とドラムスと金属打楽器、、、。先日、「アニーなら負けてない」って書いたけど、負けてもいけない代わりに、どれが勝ってもいけない。3者のバランスが生音ゆえに(イコライザーも無いから)、一緒に盛り上がって一緒に鎮まる、、ってあのバランスはどうやったら出来るのかしら、、、お世辞でなく、素晴らしいバランスだったと思うな。
アニー、頭をぐっとのけぞらせて髪を振り上げたり、スティックで天を指したり、一度はスティックでお客さんを指したり、、、すご~くすご~くカッコ良かったです! 勿論アニーファンもとっても多くて、ピタッと決まった瞬間、「アニー!」の声が一杯上がっていました(私も、、)。
最後に裸で前へ出て来て、レナードさん、スティーヴさん、レオプロの方々と握手を交わしたアニー。大活躍でしたね~。一度きりなんて勿体無い、、、すごいパフォーマンス、また観たいと思いました。
* 何か思い出したら追加するかもしれませんが、とりあえずこんなご報告で *
私も、別のところで、裸の戦いを堪能してきました。
「草月ホール」は、6月のイェイツの能以来。
入ってみると、前回より前の方の席。やった!アニー寄りです。
中央に、ステージに掛かった大きなお月さまのように白く照らされている和太鼓。
向って左に、ちょっとピンクっぽく見える赤いPearlのドラムセット。そして右には、すでにぼこぼこになっているドラム缶などなど、、、。坐った席からまっすぐ前に、ドラムセットが見えて、、(後でアニーが登場した時みたら、本当にお臍まで一直線、、て感じでした・笑)
、、、感想をちゃんと書きたいのだけど、、、こんな時、自分の聴覚だと心もとないことこの上無いです、、、。サラウンドで聴ける耳ならいいんだけど、完全モノラルという、人様とは全く異なる音の世界を聴いてるわけで、、、でも仕方ない、、そういう私の感想で御座います。
最初、太鼓アンサンブルで、肩から太鼓を下げたレナードさんらが登場。レナードさん、エジプトのファラオが首から下げるような金属っぽい飾りを下げただけの上半身裸、下は巻スカート風で、まさにエジプトの壁画に出てくる人のよう。太鼓の後は、小さなシンバル(中国歌劇団で使うようなの)を両手に持って、微妙に触れ合わせたり叩いたり、、、しょゎゎゎぁ~ん、という細かい砂のようななんだかエスニックな音です。
そして、大太鼓がステージ前面に出て来て、レナードさんが大太鼓の前に立って、ダン!と撥を振り下ろすと、音の衝撃が胸壁にどん、と来ます。太鼓の革が響く音っていいね。照明がレナードさんに当ると、左右の壁にシルエットが巨大な影になって動き回る。それがいい演出になって、左右でふたつの巨大な魔物が猛り狂っているようでなかなか素敵でした。
さて! とうとうアニー登場。最初はレナードさんとのセッション。アニーのドラムが入り込んできた時、「あれ? アニー結構抑えてる…?」と思ったのは、間違いでした。レナードさんがパワーアップしてくると同時にアニーの音もどんどんパワフルに。
ダンツタタン_ダンダン、という和のビートにアニーのドラムスは本当に巧く嵌っていました。大太鼓とのコラボレーションも盛り上がりが凄かった。アニーも、スティックの次は、先が球になっているバチで叩いたり、シンバルだけでレナードさんらの金属楽器と合わせたり、さまざまに見せてくれました。そして、アニーをひとり残してレナードさんがステージを下りて、アニーのドラムソロ。。それまでの流れの「和」のビートを基本にしながら、だんだん盛り上がっていって、アニー真骨頂の重い重い、まるでツーバスを蹴っているみたいなバスドラム連打になって、最後に、スティックで天を指して頭をのけぞらせて、あのアニーの決めポーズ!、、、これにはかなり熱くこみ上げて来るものがありました。。
言い忘れましたが、アニー、髪がかなり伸びて、アニーです(笑)。最初一枚肩にはおってましたが、レナードさんが大太鼓に入る時に、バッと脱ぎ捨てていました。顎のところに髭を生やしてて、髪を振り乱して連打する姿はかなり(私、おそらく皆さん好みに)いい感じに精悍に汚くなってて素敵でした。ライトの当り具合と髪型と髭でね、、、たまに「うわっ、兄弟だなあ、、」といきなり演奏と違う所へ心が持って行かれそうでドキドキしたりもしましたが、、、真面目な話、、素晴らしいものを見せてもらいました。もしかしたら(もしか、、じゃなく)、、この数年間、アニーは非常に有意義な時を重ねて来たのかもしれない、、とさえ思いました。
アニーのドラムソロの次は、重金属打楽器、スティーヴエトウさんとアニーのセッション。スキンヘッドで、ドラム缶や、ホイール(?)や、棚の枠みたいなのや、工事用の太~い鎖を、激しくまた軽やかに叩き転がし奏でるスティーヴさんのパフォーマンス、とっても好みです。アニーと顔を見合わせながら、巨大なドラム缶と、バスドラやシンバルの音が、ばしっと決まる。すごく息が合ってた。とっても柔軟で流動的な奏で方をするスティーヴさんに対して、和太鼓のレナードさんの振り下ろす音は直線的な感じ。結構異質な両者の音を、アニーのドラムスがうまく媒介しているように私には感じられて、なんだかこの3人、すごく嵌っていると思えたのですがどうでしょう、、。
アンコール前(レナードさん曰く"フィナーレ"前)、「マイク通してない菊地さんのナマの音なんて聞くの初めてでしょう? いつもデッカイ所で演ってたから・笑」と仰っていましたが、本当に、ね! アニーの姿がとってもよく見えたのは、そうだわ、マイクスタンドが一つも無いこともあるんだわ。PAを通したバスドラなどは、スピーカーが震える振動の衝撃波になってしまうけど、今日の音は、本当に其処でアニーが蹴っている音、ハイハットが空気を挟み込んで刻む音、シンバルを擦って震える音、、、ドラムスの生音は(バンド時代)結構馴染みのある音だったけれど、増幅されていない音って本当に微妙な色合いのあるものだし、何と言っても暴力的で無い。スピーカーからガンガンくる音って物理的に暴力的だったりするもの。
和太鼓とドラムスと金属打楽器、、、。先日、「アニーなら負けてない」って書いたけど、負けてもいけない代わりに、どれが勝ってもいけない。3者のバランスが生音ゆえに(イコライザーも無いから)、一緒に盛り上がって一緒に鎮まる、、ってあのバランスはどうやったら出来るのかしら、、、お世辞でなく、素晴らしいバランスだったと思うな。
アニー、頭をぐっとのけぞらせて髪を振り上げたり、スティックで天を指したり、一度はスティックでお客さんを指したり、、、すご~くすご~くカッコ良かったです! 勿論アニーファンもとっても多くて、ピタッと決まった瞬間、「アニー!」の声が一杯上がっていました(私も、、)。
最後に裸で前へ出て来て、レナードさん、スティーヴさん、レオプロの方々と握手を交わしたアニー。大活躍でしたね~。一度きりなんて勿体無い、、、すごいパフォーマンス、また観たいと思いました。
* 何か思い出したら追加するかもしれませんが、とりあえずこんなご報告で *