星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

こんな世界、、でも。

2006-04-03 | …まつわる日もいろいろ
新年度のNHKニュースが
柳澤秀夫キャスターで新たに始まる、と聞いてから
なんとなく楽しみに今夜の放送をつけていました。

柳澤さんと言えば、いつ見てもポケットが沢山ついたベストを着て、戦場からレポートをしていました。子供心に、「この人は生きて帰って来れるのかしら」とか「この人の奥さんになったら大変だろうな」とか、思っていました。湾岸戦争の時は、明けても暮れても背景に爆撃の光が飛び交う場所で、日々やつれていきながらニュースを伝えていました。
湾岸戦争終結後、帰国報告という感じで何か特集番組に出られて、その時に、戦場にずっといた感想を、(当事国にどんな理屈があろうとも)「戦争ってきったねえなあ」と吐き棄てるように仰ったのを憶えています(たぶんそんな言葉だったと。間違っていたらご免なさい)。

政界では記者出身の議員さんが、あまりにもお粗末な詰めの甘さで墓穴を掘りましたが、私は柳澤さんの記者精神を信頼したいと思っています。田舎の母もファンでした。あの頃の少女は、べつにショーにならなくていいからあの頃のままの報道を期待しています。

NHK NW.9キャスター紹介>>

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明日はU2の日本公演のはずでしたね。
延期が決まった日、一緒にいくはずだったニイサンにメールを送ると、「なんだとぉ、、俺の春は終った。。」と、とっても可哀相な返事で笑ってしまいました。でも、余りにも多忙で、平日観にいける保証もなく、それでも「ラスト1曲だけでも見ようよ~」と。ホントにそうなる可能性もあったね。。

一年近く没頭したプロジェクトがやっとやっとメドが付いて、P・ウェラー兄貴の公演後、生ビールで乾杯。そんなのは何ヶ月ぶりのことだったでしょう。

戦場の記者さんも大変ですが、、、ビジネスの戦場も大変なんだね。。
手元に残ったままのU2公演のチケ、、、これをお守りに。いつか最高の気分で見られるように。

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前にウェラー兄貴の雑誌インタビューで、
家族と夏のバカンスを過ごして英国に戻ってニュースを見たら、「まるでこの世の終りを見てるみたいだった」、、と、兄貴は話していました。
でも、こんな世界でも、美しいものは必ずあると、伝えたい、って。

こんな世界でも、、ね。