星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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words from '82

2015-10-18 | MUSICにまつわるあれこれ


先日の ゲイリー・ニューマンさんから マイ80年代ブームがまだ続いているんですが、、 さっき たまたま開いたCD棚で ちょいと目についたので 久しぶりに聴いたのがコレ↑

Tom Verlaine のソロ3作目、 「Words From The Front」1982

綺麗なジャケです。 (ただ写しても何なのでクラフトワークさんも一緒に、81年作品) でもCDサイズよりもLPのジャケだともっと青が美しい。。 このジャケ見ると、 これを買いにわざわざ渋谷の輸入レコード店まで遠出したのを 想い出します。 抱きしめるようにして持って帰った(筈です)。。

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当時、 輸入レコードだし、 ライナーに何が書いてあったか記憶もなく、 音しか聴いてなかった気がするけど、、 このCDのリイシュー盤には 英文の解説がついていて、、 それをさっき初めて読みました(←おい・笑

現在のトムの相棒、 Televisionのメンバー Jimmy Rippさん、このアルバムからギターで参加していたのですね。 ジミは当時、 あの Mink Deville (Williy Deville) の友達で、 ミンクデヴィルのドラマーの Tommy Priceとも友達で、 それでトミーがこのトムのソロに参加することになって、 ジミもトムと知り合ういきさつになったと、、(33年目にして知ったよ… 笑)

Mink Deville、80年前後の NYパンクおよび CBGBを語る上で欠かせないバンドでもあります。 大好きでしたよ あの声、、この曲も大好きでした↓(これはライヴだけど、 最初のレコードの声はもっと中性的で艶かしくて) Williyさん、 2009年に亡くなられました、 R.I.P.
Mink DeVille - Spanish Stroll (From "Live at Montreux 1982")

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トムに話をもどして、、

Words From The Front、、 電子音楽全盛の80年代、 ニューウェイヴ、 ニューロマンティクスがラジオでどんどん流れている時代の音としては、 緊張感あり過ぎ、 というか、研ぎ澄まされ過ぎ、、 悪く言えば 全くウケる要素の無い、 地味なアルバムなんだけど、、 

トムのギタープレイを聴くには非常に洗練されている名盤だとあらためて実感。。。 全然ポップではないのだけど、 でも確かに80年代の音、でもある。
そして、 常にギタープレイと あの神経症的な声に注目がいくトムだけれども、 一方で、 トムの本当に繊細な文学性は、 じつは「言葉」の中にあるよね、、

、、と、、 これを聴いていた少女時代よりは 多少 言葉も理解できる大人になったし、、 その後の トム&ジミふたりのライヴで、 「Words From The Front」(戦地前線での兵士の日記、という内容の歌詞) をちゃんと聴くことが出来て、 トムの思いも胸が痛くなるほど感じることが出来たから。。。

このアルバム、 出来れば Vynil(レコード)で聴いてほしいです、、 ←って、 私もレコードプレイヤー今持って無いから聴けないんだけど、 さっきCD聴きながら、 やっぱりプレイヤー欲しくなった。。 トムのアルバムは(Television含め) レコードが良い 絶対に音が。

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そして、 今日の最大の収穫。
このアルバムからの ライヴ映像が見れるなんて!  このトムのヴォーカルも、 ギタープレイも ほんとレジェンダリーだわ、、 これ残して下さった方、 ほんと感謝です。
Tom Verlaine - Days on the Mountain Part 1 (The Old Grey Whistle Test)

原曲は 8分以上もある壮大な曲で、 終盤は 前回のゲイリー・ニューマンさん、というか、 ボウイ&イーノのベルリン三部作の匂いがするような、 幻想的な展開でもある名曲なので、 そちらもお薦めです(mp3じゃなく聴いてね)