星のひとかけ

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音楽でひとつに…

2020-12-02 | MUSICにまつわるあれこれ
今年最後の月になりました。

全国規模での重症患者数と死亡者数が日々増えていて、 それを思うだけで心が痛くてたまらない。。 間接的にでも感染者の増加、 重症者の増加につながることには決して加担したくない、、 そのためにならいくらでも自粛します、、 基礎疾患抱えた者として。。 
政府は専門の病床をいくつ増やしますとか言うけれど、 ベッドを確保しただけでは機能しない。 人工呼吸器やECMOを24時間 何週間、 何カ月と休みなく管理できる医療スタッフがどれだけ病院にいるのか、 どれだけ増やせるのか、 少しでも医療を見知っていれば想像がつくはず。

春先、 2週間すべての人が我慢をして感染拡大を抑えよう、、 などと頑張った気持ちはみんな何処へいったの。。 


日々をたいせつに生きること、、 毎日をおろそかにしないこと、、

それを心がけて生きたいけれど、 正直 今の気持ちは この12月を飛び越して 今年が終わってしまったらいいと思う。。 


、、 新しい年に変わったところで まだこのコロナ禍の闘いは終わりはしないのだけど、、 

 ***


東響さんの年末の第九演奏会に 指揮者のジョナサン・ノットさんは2週間の来日後隔離期間を覚悟のうえで来られるらしい。。 クリスマスも隔離の状況で過ごされるのかしら…… そこまでして振ってくださるなんて。。


観に行けないけれど、 今年の第九は演奏する方々、 聴く方々、、 それぞれ特別に深い思いで心に刻まれることでしょう。。


合唱はどうするのだろう…… ステージでソーシャルディスタンスは不可能だし。。  、、毎年開催されている 佐渡さん指揮の一万人の第九は、 合唱映像を募集してリモートで行なわれるのだそう。。 

、、 そんなことを色々思いながら 検索していたら、 今年の6月にジョナサン・ノットさんが無観客・ソーシャルディスタンスでの第九演奏会をなさっていたのを知りました。。 スイス・ロマンド管弦楽団。
ホールの客席じゅうに演奏者がちらばって、 天井から U2が使っていたような360°スクリーンがぶら下がってて そこに指揮者のノットさんの映像が映る。。 その下で ノットさんはぐるぐると360°動き廻りながら 会場じゅうの演奏者に向かって指揮をする、、  すごい。。 すごいです。。 感動……

スイス・ロマンド管弦楽団のオフィシャルチャンネルで観られるようになっていました⤵
OSR - Beethoven | Symphonie N°9 avec chœur final sur « L’Ode à la joie » | Jonathan Nott

この演奏会で歌ったソプラノ歌手の方のインタビューもありました⤵
https://mcsya.org/interview-with-keiko-enomoto-soprano/

なるほど、、 映像の指揮とのズレや、 ソーシャルディスタンスゆえのご苦労もあったのですね。。


先日、 クシシュトフ・ウルバンスキ氏が振っている無観客・ソーシャルディスタンスの演奏を見た時も、 パソコンで何げなく見ていた時は綺麗に合っている気がしたものの、 イヤホンで聴いてみたら 遠くの楽器とか打楽器とか 微妙に合わない部分もあって、 やはり指揮者との距離や楽団員同士の距離や音の聞こえ方とか、 すごく影響はあるんだなと思いました。
SWR Web Concerts Krzysztof Urbański dirigiert Beethoven und Weinberg

ウィーンフィルの来日インタビューでも、 ステージ上のディスタンスだけは不可とのことでしたし。。

でも、、 この6月のノットさんのスイス・ロマンド管弦楽団の第九は、 音のズレとかそんなことよりも、 あんなふうに360°使って 世界中がパンデミックで疲れ切っていた時期に、 第九が演奏されて世界に届けられた、ということが大事なことなんだと思います。。 6月、、 私はまだ退院したばかりでこの演奏会のことは何も知らなかったけれど、、。

パワフルなノットさんの360°指揮、、 今度 ゆっくりじっくり 全編楽しむことにしましょう。

 ***

東響さんの来シーズンのラインナップが発表されて(東京交響楽団>>) 来年の11月には ウルバンスキ君が名曲全集(ブラームス4番)に加えて、 なんとカルミナ・ブラーナを振るとのこと。。 カルミナ・ブラーナというとついFFを思い出してしまうくらいの知識しか無いのだけど、、 聴いてみたい! 楽しみ!
 


来年、、 きっと きっと コロナ後の世界が訪れることを信じて。  明けない夜は無い。


そして カルミナ・ブラーナ聴こう♪



その前に、、 このノットさんの素晴らしい第九を聴いて、 そして 年末年始のN響やウィーンフィル、、 大好きな音楽を聴いて元気に乗り切りましょう! 決して病院のお世話にはならないように。。