![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/30/424404a919b6e03ebb88bdebe94c1bdc.jpg)
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モズが来たと俺が言うと「遠くにいるのによく分かるね」と違いの分からないヨメは感心する。細かい所を見てるわけではない。モズが木に止まっていると尻尾を動かす。ジョウビタキはピコピコ小刻みだけどモズはそれよりもゆっくりクルクル回す。だからモズだと分かる。但しやって来る鳥が限られている庭限定。
庭の外れにモズ
曇ってたので写りは今一つだけど早贄したカエルか何かを食べてるっぽい。早贄したのをちゃんと食べるなんて冷蔵庫に仕舞ったっきり忘れちゃうヨメよりも…
ジーーーッ
パクッ
庭にカラマツが勝手に生えた。珍しいので放置してたらどんどん成長した。放っておけばウン10mになるしそうなったら近所迷惑だし手に負えないので切ることにした。大体カラマツだの杉なんてのは庭に植えるものではない。
近くに電線はあるしふと見たら街灯もあった。倒した木が当たって電線を切ったり街灯を壊したらまずいので3分割で切った。道具はチェーンソーではなく人力のノコギリ。先ずは下枝を切って予想外の事態の予防。
下枝を切ったカラマツ
真ん中の部分を切ったら梯子にぶつかった。勿論そうならないように落としたしその通り落ちたんだけど弾んで梯子にドンッ。切った木は予想外の倒れ方をするので何時も慎重にやってるんだけど上手く行かないことがたまに起きる。
何でこうなるの?
切り株を見ると年輪の幅が1cm以上もある。1年で直径が2cm以上太くなる計算だけど成長は思ってたよりもずっと早かった。
山で方角が分からなくなった時、切り株を見つけたらその年輪を見れば分かる。年輪の幅が広い方が南だ、なんてのを小学生か中学生の頃には聞いていた。しかしこんなのは全くの出鱈目。でもこういうなるほどと思ってしまう嘘は質が悪い。でも言った人も嘘ついた気持ちなんて全く無かったんだろうな。ただ確かめてないってのがいけない。
北側と東側の年輪の間隔が広い
ヨメはザックの中にピンチバックを常に入れている。もしものための道具などが入っていてその中の1つが方位磁石である。それを借りてカラマツの切り株の上に置いてみた。ところが明らかに針の向きが変。そこで親父の数少ない遺品の1つである磁石を探し出して並べてみた。
何故ヨメの磁石の磁針が変な方を向いてたかというと切り株の面が少し傾いていたからだった。でも磁石を載せるまで傾いてるとは思ってなかった。そこそこ平らなのである。そこでほんの少しだけ傾けて両者を比べてみた。
ヨメのは磁針が液体の中。俺のは磁針ではなく磁針が入ってるケースが水の中で浮いている。どちらも磁針を液体の中に入れれば正しい方角を指すという願いは同じ。でも性能は月とスッピン、じゃなかった月とスッポン。俺のは少しくらい傾けても全く問題無かった。伊達に分厚くて重たいわけではなかったのだ。
下の磁針の向きは正しい
ヨメの磁石では山で焦っていたら大きな間違いを起こしそう。これじゃぁ液体なんて使わないもっと簡単な構造の方がずっとマシじゃないのかな。なのでこれをピンチバッグに入れるのはちょっとねって感じだ。如何にも山で地図を見ながら使う時に便利そうなんだけどこんな重大な欠陥があったなんて夢にも思わなかった。