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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

おくりびと・・・・

2008-10-06 | インポート
「納棺師」という仕事が「独立」してあるんですね・・・初めて知りました。
今まで、家族や親戚のいくつかの葬儀に直接関わりを持ったことはありますが、「納棺」も「葬儀社」の従業員の方ががしてくださっているとばかり思っていました。

「納棺師」という方たちが「葬儀社」と契約していてその場面だけ手伝う。
あるいは葬儀社の従業員の方が「納棺師」という勉強・体験をつまれる(資格があるのかどうか知りませんが・・・納棺師協会もあるようですから・・)
そんなケースがほとんどなんでしょうね。

で・・・、映画「おくりびと」・・・まだ観ていない方はぜひ観て欲しいと思いました!

もっくん演じる「納棺師」の仕様がすばらしい!
「旅立つ人」への「優しさ」も「思慮」も感じる仕草に「キリリ」とした手際の良さに、気持ちが「す~~っ」としました。
もし、私が「旅立つ時」には、こんな風にして欲しい・・・とも思いました(苦笑)。

「納棺師」という仕事は、世間の人たちからみれば「良い仕事」とは思われていないでしょう。
東京で「チェロ」の奏者であった主人公が、楽団の解散で職を失う。
故郷の山形へ帰り仕事をさがすのですが・・・。
勘違いから「納棺師」の会社の面接を受けてしまいます。
仕事の内容が分かり妻にも反対されたのですが・・・社長や事務員の女性の人柄に魅かれ、旅立つ人を送る家族の様々な思いに触れつつ・・・アレヨアレヨ・・・と思いつつも「納棺師」としての経験を積んでいく・・。

映画の中で流れるチェロの演奏と、度々のユーモアあふれたセリフが、この難しい「納棺師」という映画を「お涙ちょうだい」ではなくしているのだ良かったです。

そして~~、
「石文=いしぶみ」という「言葉と意味」も初めて知りました。

昔~~昔~~~、まだ文字が無い頃・・・人々は自分の気持ちを伝えるために、「今の気持ちにピッタリした形の石」を相手に贈ったとか・・・。
受け取った相手がそれをどう読むか・・・。
ステキな方法ですね~~♪

こんな「石文」も、この映画で一つの役割を果たしていました。

もうひとつ・・・、
「死」は、新しい世界へ旅立つゲートなんです。だから行ってらっしゃい~~。また会おうね」と送り出すのです。
火葬のスイッチを押す係りの人の言葉・・・なるほどと思いました・・・。
私も「旅立つ時」、「皆さん送って下さってありがとう~~。行ってきます~~また会いましょうね」と言いいます!

最近の日本映画、なかなかのものがあります。