「荒野」 桜庭 一樹 著
題名の「荒野」を見たときに「青年は荒野へ向かう」とか、「荒野に立つ」とかの意味の「荒野」だと思いました(笑)。
厳しい世の中を「荒野」に例え、倒されまいと頑張る日々の生活の様子が書かれていると勝手に想像して読み始めたのですが・・・、違いました!
古都・鎌倉に住む「荒野」という名前の「少女」が、私立中学校に入学した日から、16歳のお誕生日を迎えるちょっぴり「大人」になるまでの、4年間の物語です~~♪
彼女の心の動き、成長がとってもリアルに表現されていて、途中で止めることができなかった本でした。
《荒野を生んだお母さんは亡くなってしまったけれど、「恋愛小説家」の父の優しい愛を十分に受けている荒野。
荒野が中学生になってまもなく、父は再婚。
新しいお母さんの連れ子の男の子は荒野の同級生だった。お互いにほのかな恋心を抱きながらも彼はアメリカへ留学、文通を楽しむ。
新しく妹も生まれて、家族皆が上手に付き合っていけるようになっていたのに・・・、ある日、義母は出版社の若い人といっしょに家を出て行ってしまったのです。
それでも荒野は、ちょっぴり大人になったことで、自分なりの乗り越え方ができるようになっていました・・・》
小説の主な場所が鎌倉ということもあり、登場する場所の様子も分かって自分なりに「情景をつくりあげること」ができた楽しい本でもありました~~♪
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「アカシア香る」 藤堂志津子 著
藤堂氏の本は好きです~~♪
とってもきれいな文章で感情を表現されている作品が多いですよね。
それに、私のあこがれというか、目標にしたくなる女性が多く登場するのもいいんです~~(笑)
《札幌の名門・私立K高校の出身である「美波」は、東京でバリバリのキャリアウーマンとして働いていたのですが、後少しの命と宣告された母を看病するために故郷・札幌に帰ってきました。
そして三年・・・、母と子だけの美波にとっては、「母の死」を受け止め乗り越えることがどんなに困難であるか・・・。
半年後、落ち込んでいる美波に、母校の同窓会会館の管理人という仕事を世話してくれた同級生たちの好意に甘え、新しい日々を送り始めました。
故郷に残る結束の固い同級生の仲間たち、でも彼らにも「倒産、失踪、恋愛、成功」・・・様々なことが起こるのですが、どこかそれらを突き放して見ている美波。東京での不倫を引きずっているからです・・・。
そんな美波の心を溶かしてくれそうな同級生との出会いに、少しづつ明るさも取り戻しつつ」ほどあるのですが、「恋におぼれほど若い美波」ではない今・・・。
そして、東京の不倫相手だった人の死、その家族との再会が、彼女を東京での仕事に戻る決心をさせるのです。》
故郷の同級生っていいなぁ~~と、随所で感じさせてくれる物語~~♪
22日の日曜日に、中学校の同窓会に出席したばかりの私・・・何人かの同級生のことがダブっておもしろかったです。