prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サマリア」

2005年05月02日 | 映画
韓国の女子高生の援助交際を扱っているのだが、性風俗的な興味本意の描写は皆無。

日本だと、えてして子供にコビて大人、特に親が悪いという話になりがちだが、後半女子高生の父親が娘が何をしているか知ってからの煉獄で焼かれるような懊悩の描写は、絶えず見る側の想像に半ばを預ける見事な演出タッチで見応えあり。

日本だったらモラル的に何が“正しい”か自信が持てず、もっとぐずぐずになるのではないかと思うが、ここだと痛みや苦しみが一つのよりどころになっているのは、題名もそうだがどこかキリスト教的。
(☆☆☆★★)



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