prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」

2005年05月25日 | 映画
製作総指揮が「アダムス・ファミリー」のバリー・ソンネンフェルドのせいか、ダークなのと妙なユーモアとが混ざった作り。美術・撮影・衣装・メイクなどのレベルの高さが大きな魅力。ジム・キャリーの七変化を見せながら一貫性を持たせた芝居は見もの。
「マスク2」の赤ちゃんの使い方には辟易させられたが、ここではかなり無気味な役な割に可愛らしさは外さない。
クライマックスで伯爵が14歳の少女とむりやり結婚しようとするあたりは、「カリオストロの城」ばりだが、いささか演出の切れ味が鈍い。

メリル・ストリープもだが、ダスティン・ホフマンが出てきてしかもノークレジットなのは驚いた。何のために出たのかわからない出方。
エンド・タイトルが大変に凝っていて、あれだったらメイン・タイトルにまわした方が良くなかったか。
(☆☆☆★)



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