双葉十三郎の「ぼくの採点表」で最低の★★(10点)がついた映画(1936年製作・46年2月フランス映画としては戦後第一作として日本公開)。
「『マダム・バタフライ』の焼き直しみたいなお話。が、くりひろげられる場面は昔ながらの外国人によるフジヤマ・ゲイシャ・ウキヨエ趣味で、デタラメの極み。しかも、下品でいやらしく西欧人が日本の遊郭を眺めるときの最も卑しい視線が感じられる。失笑するより立腹したくなる非常識さ。見るに耐えない大ゲテモノである」というから、逆に期待して見た。
まあ、これと同じくらいデタラメなのは最近では「パール・ハーバー」をはじめとしていろいろあるし、下品な映画はこの時代とは比較にならないくらいエスカレートしているから、あんまりびっくりはしなかった。
日本を舞台にした日本人の女とロシア人の将校とのロマンスで、台詞はフランス語、ドイツ語と日本語の字幕がつく。どこの国の話じゃ。
お約束の風呂のシーンはなぜか大きな樽を風呂として使っていて、しかもそれが何十も一つ部屋に置いてあってそれぞれに女が入っていて顔を突き出す「黒ひげ危機一髪」みたいな光景には笑わせてもらった。日本語の手紙が全部漢字とか、中国とごっちゃにしているのもお約束。
ヒロインを取り調べる牢屋みたいなシーン、「忠君愛国」と大書してあるのだが取り調べ官が全然日本人に見えない(「スター・トレック」のスポックみたい)のも異様。
しかし、日本人の女と外国人の男の組み合わせは掃いて捨てるほどあるが、その逆は少ないね。映画でも現実でも。
早川雪洲が背が低いのがありありとわかる。

「『マダム・バタフライ』の焼き直しみたいなお話。が、くりひろげられる場面は昔ながらの外国人によるフジヤマ・ゲイシャ・ウキヨエ趣味で、デタラメの極み。しかも、下品でいやらしく西欧人が日本の遊郭を眺めるときの最も卑しい視線が感じられる。失笑するより立腹したくなる非常識さ。見るに耐えない大ゲテモノである」というから、逆に期待して見た。
まあ、これと同じくらいデタラメなのは最近では「パール・ハーバー」をはじめとしていろいろあるし、下品な映画はこの時代とは比較にならないくらいエスカレートしているから、あんまりびっくりはしなかった。
日本を舞台にした日本人の女とロシア人の将校とのロマンスで、台詞はフランス語、ドイツ語と日本語の字幕がつく。どこの国の話じゃ。
お約束の風呂のシーンはなぜか大きな樽を風呂として使っていて、しかもそれが何十も一つ部屋に置いてあってそれぞれに女が入っていて顔を突き出す「黒ひげ危機一髪」みたいな光景には笑わせてもらった。日本語の手紙が全部漢字とか、中国とごっちゃにしているのもお約束。
ヒロインを取り調べる牢屋みたいなシーン、「忠君愛国」と大書してあるのだが取り調べ官が全然日本人に見えない(「スター・トレック」のスポックみたい)のも異様。
しかし、日本人の女と外国人の男の組み合わせは掃いて捨てるほどあるが、その逆は少ないね。映画でも現実でも。
早川雪洲が背が低いのがありありとわかる。


