prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「長い散歩」

2006年12月09日 | 映画
元校長の老人が、虐待されている幼稚園児くらいの女の子を連れて旅に出る話。

基本的にいい映画だとは思うのだが、細かく見ていくとけっこうアラは見える。
たとえば、隣室で虐待が行われているのを感じたとして、いきなりさらってあてもなく旅に出るか? その前に公的機関に連絡すること考えないか、とか。
校長とはいいながら家庭的に失敗している分、何かしらの思い入れがあるのだろうと思うが、ロジカルに納得できるように描いているわけではない。もっとも、女の子に天使の羽が初めから生えているように一種のファンタジーとして見るべきなのだろう。
空を飛ぶように見えるところがクライマックスになりそうで、あとかなりシーンが続くのは長く思えた。

女の子の母親がまったく娘に関心がないのはありえることだけれど、老人と直接話す場面がないのはすっぽ抜けに思える。
(☆☆☆★)


本ホームページ

長い散歩 - goo 映画