prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「プラダを着た悪魔」

2006年12月10日 | 映画
スタンリー・トゥッチ(アメリカ版「Shall We Dance」で竹中直人にあたる役やってた人ね)の「君は頑張ってなどいない。愚痴を並べているだけだ」という厳しいセリフに納得。

人にこき使われたり、忙しくて時間がないっていうのは、それ自体は「仕事」じゃないのですね。
何を他に対してアウトプットしているか、自分にインプットしているか、が問題であって、いくら忙しくても他からの評価の対象にはならない。
自分のこととなると忘れてしまうけれど。

メリル・ストリープの上司自身も含めて、上から正当に評価されるわけではなくてご都合主義的に扱われるのはかなわないが。

「Sex and the City」のパトリシア・フィールドの衣装が見もの。エンド・タイトルにはプラダばかりでなく何十ものブランド名がずらり。
まるでファッションに興味のなかったヒロインが次々と衣装をとっかえひっかえして街を歩くシーンは、物影に入って出てくると衣装が変わるのをカメラを動かしながら撮っていて、なんでもないようにやっているけれどモーション・コントロール・カメラを使っているのかなと思ったりした。
「マイ・フェア・レディ」風の展開になるのかと思ったら全然違いました。

主演のアン・ハサウェイが劇中でしきりとフトメ呼ばわりされるのにびっくり。どこが?
メリル・ストリープがスッピン(に見える巧妙なメイクか?)で登場するのは、むしろ余裕に思える。
(☆☆☆)