prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「愛についてのキンゼイ・レポート」

2006年12月25日 | 映画
キンゼイ・レポートの名前は聞いたことがあったが、その作成者のアルフレッド・キンゼイ博士がこういう人だとは思わなかった。
聖職者の父親の影響と反発もあってか、性生活についての研究ぶりが興味本位でなくてやたらと学究的にマジメなのがユーモラスであるとともに、不自然にも思える。
レーアム・ニーソンは「シンドラーのリスト」で役者としての評価を得る前はゴシップ欄をにぎわせる方で有名だったから、なんだか可笑しい。

「愛についての」という邦題は変で「セックスについての」だろうと思っていると、だんだん邦題の方が正しいように展開してくる。

監督・脚本のビル・コンドン「ゴッド・アンド・モンスター」でアカデミー脚色賞を獲得していて、あそこでも同性愛が重要なモチーフになっていたが、ここでも意外なくらい同性愛がアメリカ人に多いのを見せている。三割以上とは、そんなに多いのと思わせる。監督当人はどうなのか。

保守層のキンゼイに対する反発というのが、「痛いところを突かれた」ためであることが、かなりはっきりわかる。
(☆☆☆★)


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