prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「スーパーサイズ・ミー」

2006年12月12日 | 映画
被験者を自ら兼ねる監督は、もとの血液検査その他の数値がほぼ完璧なのだが、それまでどういう生活をしていたのかの方が知りたくなった。
価格の安いファスト・フードに手を出さないでいられるくらいの経済的に恵まれている境遇にあるってことではないのか。恋人がオーガニック料理のエキスパートというのも出来すぎみたいな話だが。

相手がマクドナルドという巨大企業だから逆に安心して叩けるって面はないのか。出来レースって感じ。
まったく同じようなメニューを一ヶ月食べれば、そりゃ体もおかしくするさ。
(もっとも、こちらも何年もマクドナルドは食べていないが)。
子供にファスト・フードを食べさせたくないというのは当然だが、子供をタテにする議論には眉に唾したくなる。

作中ちらっと医者が言っているが、アルコールによる肝臓障害だって深刻だろうに、酒の業界はそれほど強いロビイストを雇っていないという違いがあるだけなのではないかと思えてくる。

マイケル・ムーア式に作者が前面に出ているのをバイアスのかかっているエクスキューズにしている作りに思えて、印象は良くない。
(☆☆★★★)


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