監督のピーター・ボクダノヴィッチが1971年に一度作ったフォードに関するドキュメンタリーに、最近(といっても、完成したのが2006年)スピルバーグやイーストウッドなどに対して行ったインタビューを加えて構成しているもので、時間軸がごっちゃになってフォードやジョン・ウェイン、ジェームス・スチュワートが最近の人みたいに見える。
ボクダノヴィッチはもともと映画評論家出身で、自分が見てきた好きな映画をあからさまに引用する監督のはしりだけれど、愛着が強すぎるのか、フォード作品の抜粋がいささか長すぎ。
フォードの時代はスタジオ・システムががっちりしていて正面きって戦ったら決して勝てないので、お偉方が編集でいじれないようにワン・テイクで済ませたという。イーストウッドは自分で編集権を持っているだろうに、ワンテイク主義という点では一緒。
「黄色いリボン」の稲光が見えるシーンは、実際に嵐が来たのを捕まえたものだという。
Ford's luckという言葉があるくらいで、「わが谷は緑なりき」の結婚式でのモーリーン・オハラのケープがふわっときれいに浮かぶのまで偶然だと思われたのだが、冗談ではない、送風機で風を送ったんだとオハラがインタビューでちょっと怒ったみたいに語る。
「馬上の二人」でスチュワートとリチャード・ウィドマークの川岸の長いツーショットを撮るのに、フォードが二人にそっと相手はいい役者(good country actor)だぞと誉めてあおったという。
衛星映画劇場 アカデミー受賞作品特集「映画の巨人 ジョン・フォード」
チャンネル :BS2
放送日 :2010年 2月18日(木)
放送時間 :午後1:00~午後2:52(112分)
ジャンル :映画>洋画
番組HP: http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie.html
<字幕スーパー>
<スタンダードサイズ>
【出演】
ジョン・フォード
マーティン・スコセッシ
スティーブン・スピルバーグ
~2006年 アメリカ ケネディ/マーシャル・プロ制作~
【プロデューサー】ジェームズ・R・シルケ
ジョージ・スティーブンス・ジュニア
【ディレクター】ピーター・ボグダノヴィッチ
【撮影】ラズロ・コバックス
エリック・シャーマン
ほか
【編集】リチャード・パターソン
【ナレーター】オーソン・ウェルズ
【原題】DIRECTED BY JOHN FORD
ボクダノヴィッチはもともと映画評論家出身で、自分が見てきた好きな映画をあからさまに引用する監督のはしりだけれど、愛着が強すぎるのか、フォード作品の抜粋がいささか長すぎ。
フォードの時代はスタジオ・システムががっちりしていて正面きって戦ったら決して勝てないので、お偉方が編集でいじれないようにワン・テイクで済ませたという。イーストウッドは自分で編集権を持っているだろうに、ワンテイク主義という点では一緒。
「黄色いリボン」の稲光が見えるシーンは、実際に嵐が来たのを捕まえたものだという。
Ford's luckという言葉があるくらいで、「わが谷は緑なりき」の結婚式でのモーリーン・オハラのケープがふわっときれいに浮かぶのまで偶然だと思われたのだが、冗談ではない、送風機で風を送ったんだとオハラがインタビューでちょっと怒ったみたいに語る。
「馬上の二人」でスチュワートとリチャード・ウィドマークの川岸の長いツーショットを撮るのに、フォードが二人にそっと相手はいい役者(good country actor)だぞと誉めてあおったという。
衛星映画劇場 アカデミー受賞作品特集「映画の巨人 ジョン・フォード」
チャンネル :BS2
放送日 :2010年 2月18日(木)
放送時間 :午後1:00~午後2:52(112分)
ジャンル :映画>洋画
番組HP: http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie.html
<字幕スーパー>
<スタンダードサイズ>
【出演】
ジョン・フォード
マーティン・スコセッシ
スティーブン・スピルバーグ
~2006年 アメリカ ケネディ/マーシャル・プロ制作~
【プロデューサー】ジェームズ・R・シルケ
ジョージ・スティーブンス・ジュニア
【ディレクター】ピーター・ボグダノヴィッチ
【撮影】ラズロ・コバックス
エリック・シャーマン
ほか
【編集】リチャード・パターソン
【ナレーター】オーソン・ウェルズ
【原題】DIRECTED BY JOHN FORD