遣唐使が唐に行って鑑真を連れて帰ってくる20年以上にわたる物語なのだけれど、困ったことに唐の人が日本語を喋っていて、スキンヘッドの坊さんだと白髪やハゲになって見せるわけにいかないからあまり老けた感じがせず、上映時間が二時間半もあるわりに異郷の孤独感とか時間の重さとかがあまり伝わってこない。
熊井啓監督らしい力作だけれど、速球勝負が棒球になっている感あり。
冒頭に「この映画は中華人民共和国の協力によって作られました」と大きく字幕が出て、エンドタイトルにもまっさきに中国の協力した街や組織が出てくる。事実全面協力がなければとても撮影不可能だろう壮大な風景は建築・文物は楽しめる。
製作は1980年で、当時の中国は今からでは想像つかないくらい内向きの政策をとっていたはずで、この映画を皮切りに「敦煌」「太陽の帝国」「ラストエンペラー」と大々的な中国ロケを成功させた映画が続き、同時に「黄色い大地」(’85)「紅いコーリャン」(’88)の国際映画祭の受賞とともにだんだん開けたきたのだと思う。
(☆☆☆)
本ホームページ
天平の甍 goo 映画
熊井啓監督らしい力作だけれど、速球勝負が棒球になっている感あり。
冒頭に「この映画は中華人民共和国の協力によって作られました」と大きく字幕が出て、エンドタイトルにもまっさきに中国の協力した街や組織が出てくる。事実全面協力がなければとても撮影不可能だろう壮大な風景は建築・文物は楽しめる。
製作は1980年で、当時の中国は今からでは想像つかないくらい内向きの政策をとっていたはずで、この映画を皮切りに「敦煌」「太陽の帝国」「ラストエンペラー」と大々的な中国ロケを成功させた映画が続き、同時に「黄色い大地」(’85)「紅いコーリャン」(’88)の国際映画祭の受賞とともにだんだん開けたきたのだと思う。
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