prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「恐怖のカービン銃」

2011年05月20日 | 映画
もとになった人質強盗事件が起きたのが昭和29年6月13日、主犯逮捕が同年7月22日、そしてこの映画の封切が8月3日なのだから、驚くべき早業。
隠し撮りを含めてものすごい早撮りをしたと思しく、それがかえってリアリティを出した。
見るからに低予算のせいかロケが多くて、今はない日比谷の三信ビルなど当時の東京の風景がふんだんに見られるのが、今となると貴重な記録になっている。

天知茂の悪役というのが、新東宝っぽい。のちには明智小五郎を当たり役にした人もこの頃は悪者ばっか。

なお、この年の4月26日には「七人の侍」が、11月3日には「ゴジラ」が公開されている。