航海の大変さはよく出ていたけれど、意外とやればできるものだなとも思わせる。サメなどもCGに頼りすぎていないで、リアル感は相当にがんばってます。
こうやってみるとオールCGに近い「ライフ・オブ・パイ」がいかに寓話寄りだったかわかる。
航路がどこからどこまでなのか、わかりにくいのは残念。
それにしても、古代人はどういうつもりでいかだ組んで大海原に船出したのだろう。先人の航海の再現を試みたわけでもないだろうに、そっちの方も不思議。
海は障壁ではなく、人が行き来する道だという考え方は、網野善彦の日本歴史学にも通じるところがあります。海の道をさらに先に踏み出してみたというのが本当なのかもしれない。
アメリカ大陸にもコロンブスのはるか以前にバイキングが到達していたといいます。こうなると大航海時代以前・以後の違いというのは何だろうと思わせる。記録のあるなしか。
ラストのくくり方が苦味があるのは意外。冒険家というのは家庭的に問題あるのは想像つくけれど、たいてい包容力のある奥さんがつくものという相場(「植村直己物語」とか)ばかりではないのがわかります。
不思議なのはアカデミー外国語映画賞ノミネートだというけれど、使われていたのはもっぱら英語でしたよ。
監督・出演者のどれも馴染みはなく、製作のジェレミー・トーマスが頼みのつな。「戦場のメリークリスマス」「ラスト・エンペラー」で大成功したけれど、「シェルタリング・スカイ」「裸のランチ」が大コケでいったん沈み、しぶとく生き延びています。
(☆☆☆★★)
本ホームページ
コン・ティキ@ぴあ映画生活
公式サイト
こうやってみるとオールCGに近い「ライフ・オブ・パイ」がいかに寓話寄りだったかわかる。
航路がどこからどこまでなのか、わかりにくいのは残念。
それにしても、古代人はどういうつもりでいかだ組んで大海原に船出したのだろう。先人の航海の再現を試みたわけでもないだろうに、そっちの方も不思議。
海は障壁ではなく、人が行き来する道だという考え方は、網野善彦の日本歴史学にも通じるところがあります。海の道をさらに先に踏み出してみたというのが本当なのかもしれない。
アメリカ大陸にもコロンブスのはるか以前にバイキングが到達していたといいます。こうなると大航海時代以前・以後の違いというのは何だろうと思わせる。記録のあるなしか。
ラストのくくり方が苦味があるのは意外。冒険家というのは家庭的に問題あるのは想像つくけれど、たいてい包容力のある奥さんがつくものという相場(「植村直己物語」とか)ばかりではないのがわかります。
不思議なのはアカデミー外国語映画賞ノミネートだというけれど、使われていたのはもっぱら英語でしたよ。
監督・出演者のどれも馴染みはなく、製作のジェレミー・トーマスが頼みのつな。「戦場のメリークリスマス」「ラスト・エンペラー」で大成功したけれど、「シェルタリング・スカイ」「裸のランチ」が大コケでいったん沈み、しぶとく生き延びています。
(☆☆☆★★)
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