1994年から数年にわたる物語とあって、登場人物の誰も携帯を持っていない。さりげないけれど、時代考証はきっちりやっている感じ。
正直、今だとこういう手口で横領するのは難しそうなので物語上必要でもあるだろう。
金を横領するのに男とか物欲といったわかりやすい動機づけでとどまらず、ある意味純粋でもありわかりにくくもある「与える喜び」そのものにゆっくり迫っていくタッチがいい。
原田知世主演のテレビ版はもっとヒロインが能動的だった気がするが、ここでの宮沢りえはちょっと心ここにあらずのようで、悪気とか欲望あっての犯行というより、あるところからないところに、金が必要としないところから必要とすると風穴をあけただけにも見える。
銀行内部の人事考課のシステムやキャラクターなどいかにもありそう、いそうと思わせる。
すでに受賞済みの宮沢りえをはじめ、演技賞が何人も出そう。
高級ホテルで豪遊しているところでちらっとカップラーメンを食べているのが入るのが実に効いている。
(☆☆☆★★)
本ホームページ
公式ホームページ
紙の月@ぴあ映画生活
映画『紙の月』 - シネマトゥデイ
正直、今だとこういう手口で横領するのは難しそうなので物語上必要でもあるだろう。
金を横領するのに男とか物欲といったわかりやすい動機づけでとどまらず、ある意味純粋でもありわかりにくくもある「与える喜び」そのものにゆっくり迫っていくタッチがいい。
原田知世主演のテレビ版はもっとヒロインが能動的だった気がするが、ここでの宮沢りえはちょっと心ここにあらずのようで、悪気とか欲望あっての犯行というより、あるところからないところに、金が必要としないところから必要とすると風穴をあけただけにも見える。
銀行内部の人事考課のシステムやキャラクターなどいかにもありそう、いそうと思わせる。
すでに受賞済みの宮沢りえをはじめ、演技賞が何人も出そう。
高級ホテルで豪遊しているところでちらっとカップラーメンを食べているのが入るのが実に効いている。
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