FDA(アメリカ食品医薬品局)が薬行政を牛耳り利権をむさぼっているというのはわかるのだが、薬の効果は個人差もあるし副作用の評価も難しいしので、主人公の主観に沿いすぎている感じはある。
主人公がやっているのはれっきとした薬の密輸なのだが、「ラリー・フリント」とか、こういう違法行為をして国家と対立してでも自分の意志を通すという男が一種のヒーローとして成立するのはアメリカならではだろう。
悪びれずに金儲け主義を通しているのはいいけれど、人に健康被害を与えても責任とるわけではないので、そちらをオミットしているのは疑問がある。
マシュー・マコノヒーのすごい減量しての役作りは大したものだけれど、映画の視点の置き方はバイアスかかりすぎに思える。
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