そのせいだろうか、テイストが孤児院からいきなり始まるあたりからしてややアメリカ製と違う。極端に見せ場を押しまくらないで脇のキャラクターの描きこみともども淡泊なところも。
パリに出るとエッフェル塔が建築途中(1987年1月27日起工、1889年3月30日竣工)で、やはりギュスターヴ・エッフェルが設計したニューヨークに運ばれる前の自由の女神像も建築中だったりする。自由の女神がフランスで完成したのは1984年だから、史実とはずれているのだが、これら世界で最も有名な二大建築がパリにあるところを見せておきたかったのだろう。
肝腎のバレエシーンが本物のバレエの振り付けとアニメ的な誇張をうまく混ぜていて、重心が完全にずれたりすることがないよう演算するプログラムを入れてあるのではないかと思うくらい。
ヒロインが赤毛というのは、赤毛の女の子は気が強いという俗説を生かしているのと同時に見栄えも考えてのことだろう。
キャラクター・デザインが3Dアニメ的な誇張よりそばかすが見えたりする適当にリアルでしばしばふくれたり卑屈になったりする表情など魅力的。
(☆☆☆★)
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