ふつう若くて可愛い女性と豪華なホテルの一室のベッドで一緒に寝て何もしないってツッコミ入れたくもなるが、一方で別に気にしなくてもいいのではないかとも思える。
それだけ深い人間関係を持つのに抵抗を感じるのが珍しくなくなっているのかもしれない。あるいはもともと抵抗がある人間はいたのを表明しやすくなっている。
本筋の方の時代設定が2005年で、全員スマホではなくガラケーを使っている。これ割と重要で、スマホを使っていたら誰とも関わりを持たずに過ごせるし、過ごしていてもおかしくないので、モチーフ自体成り立ちにくいだろう。
原作は未読だけれど、現代のシーン映画の創作だという。
ひとつには主役の高校生のカップルだけだと知名度のあるキャスティングが難しいので、やや歳をくった小栗旬や北川景子といった有名な人を出す関係もあるのだろう。
主人公の男が人との関わりを避けている人、という設定の割にかなりヘンテコな行動をとるヒロインにしっかりつきあっているではないか、という気もする。
いわゆるコミュ障のようでそうではない、というかコミュ障というのもむしろ他人との距離感の取り方に敏感で相手によってはいいのではないかと思わせる。
クライマックスが恋愛の成就でも失恋でもなくて、男女が友だちになることというのが今っぽい(のかな?)。
北川景子の結婚相手というのが誰なのか伏せておいて一瞬にわからせる手が冴えている。
原作読まないとな。
(☆☆☆★)
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