prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「海辺の生と死」

2017年08月23日 | 映画
2時間35分でほとんど動きがない長回し主体の画が続く、タルコフスキーかと言いたくなる演出。音が繊細に捉えられているのはいいし、長回しが緊張感につながっているシーンもあるが、全体とするといくらなんでもかったるい。

「死の棘」の前日譚、という予備知識があることをどこまで見る側の前提にしているのか、よくわからない。後年夫婦になった二人がどんな地獄に堕ちるかを頭に置くかどうかでずいぶん見え方が違ってくるはず。

戦争に行く青年と恋人とのラブストーリーだがメロドラマにしないで、生と死の間を青年だけでなく恋人も、というより女の方こそ生きる姿を描く観念性が勝っている。
満島ひかりが戦時下という設定もあってか思い切り痩せて登場、目に狂的な光を見せる。
(☆☆☆)

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映画『海辺の生と死』 - シネマトゥデイ

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8月22日(火)のつぶやき

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