ナチスの支配から解放されたかと思ったらソ連の支配を受ける羽目になった東ドイツの青年たちが、西側の運動に共鳴したらたちまち目をつけられ弾圧を受ける。
解放されたと思ったらまた閉じ込められるのがすごくメンタルに応えるのに実感がある。
生徒の一人の父親がナチスだったことがわかる衝撃など、さらに重い。
「スパルタカス」「いまを生きる」「マルコムX」などに共通する連帯して自由を求めるシーンのバリエーションが見られるのだが、その後がひねっていて、自由の大切さをナイーヴに称えるという具合にはならない。
ラストも苦みが強い。