prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「竜とそばかすの姫」

2021年09月15日 | 映画
大画面で見ると異世界の描き込みが凄い。
歌姫が歌で人気を博するという設定でちゃんと実際の歌に説得力があるのは大したもの。

ヒロインのそばかすがアバターでは誇張されて見ようによっては醜く見えるのが微妙。
現実は醜くて仮想現実は美化されているといった2項対立では必ずしもない。
仮想世界では華やかな人気者なのが現実では自信のない引っ込み思案な子ではあるけれど、仮想世界の人気が現実の代わりにはならない。

四国の風景の空気感がよく出ているが、これもまた自然とサイバースペースが必ずしも対極にあるわけではない。
幼馴染の男の子とのロマンスになるのかと思ったら、そういう展開にはならないけれどずいぶん男の子が頼りがいがあるのが意外でもあるし気持ちよくもある。