バカに太った女性の警察署長とレズビアンの警官という組み合わせは「ファーゴ」みたいなオフビート感、死体を巡るドタバタは「ハリーの災難」、証拠になる車を池に沈めて隠滅しようとしたらそのまま止まってしまうあたりは「サイコ」のパロディという具合にヒッチコック調をブラックな笑いにアレンジしたようでもある。
邦題になっている「なぜ」という理由が思いきりヒドい。
笑えないコメディというか、英語のコメディは日本語の喜劇より意味が広いという話を思わせたりする。
それにしても、アメリカの田舎で信じられなくくらいバカな真似やらかす連中が割りとちょいちょい描かれるが、意外とリアルなのではないかと思ってしまう。