アメリカ映画もびっくり。
天変地異の描写のスケールと迫力もだが、それ以上に平気で核兵器を使う、北朝鮮の核とはいえああも無頓着に扱うのには驚いた。放射能に汚染された火山灰でも降ったらどうするのかとか気にしないみたい。
地下だから安全ってつもりなのかな。
それを言い出したら当然のように北朝鮮の核を描くのも彼岸の感覚の差を感じさせる。
前にチャン・ドンゴン主演の「タイフーン」でロシアで手に入れた放射性廃棄物を台風に合わせてまき散らすという凄いテロ計画が描かれたことがあるが、日本みたいに(良くも悪くも)核に対して腰が引けてはいないみたい。
腰が引けてないといえば、在韓米軍の支配に対する反感があからさまに描かれるし、中国の介入も取り込んでいる。本来それくらい描いて当然なのだが。
(「亡国のイージス」「空母いぶき」の映画化では相手が北朝鮮、中国だということすらボカしていた)
天災の描写は案外少なくて、被災に対してもある程度理性的に対応できるあたり、「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」「大地震」などの1970年代のハリウッドのディザスター・ムービー(パニック映画)を思わせる。
イ・ビョンホンとハ・ジョンウの二大スター共演作なわけだが、両者の顔の立て方と硬軟の取り合わせ(後者は硬派もできるが今回はかなり軟派寄り)も上手い。
シーンの途中でぽんととぶようなつなぎ方を多用していて、テンポアップになっているのと雑なのと両方。