オープニングでシッターを務めている間に誤って人を死なせてしまう青年コーリーがマイケルを継いでブギーマンになる話なのかと思うと、これまでずうっとマイケルとかかずり合ってきたローリー(ジェイミー・リー・カーティス)の総決算となる、その顛末をローリー自身が書き綴っていく物語でもあるといった具合に焦点があまり絞れていない。
マイケルの出番がなんだか中途半端。半面、ローリーがなんべんも高いところから落ちても命に別条はないどころかケガもしていないみたいなのは、そのまんまで半ばブギーマン化しているみたい。
田舎町のどこにも行けない人間関係が煮詰まっている息苦しさや、人間と超自然の存在であるブギーマンとがシームレスに行き来するあたりなど、アメリカでも八つ墓村みたいなおどろおどろしい話は成立するのだなと思った。
いじめっ子が思い切り酷い死にざまを見せるあたりは、いいぞもっとやれという気分になる。
カボチャをくりぬいて作るおなじみのランタンがやはりおなじみのテーマ曲に乗ってだんだん脱皮するように大きくなるオープニングのタイトルデザインはなかなか良い。