全画面に伏線という宣伝文句は大げさではなくて本当に最初の方から なんでもないようなところに伏線が貼ってある。
前作の編集担当の2人が監督・脚本に当たったという割と珍しいケース。
ここに出てくるパソコン上のアプリ画像は全て実写ではなく作られたもので、俳優が出ているところ以外は 全てアニメーションみたいなものと監督たちは語る。
内容も手法もデジタルデバイスを手足のように使う世代の映画という感じ。編集というのは、昔からコントロール好きな監督がこだわるパートという気もする。
その一方で、ストーリーのひねりや着地などはごくオーソドックスな娯楽映画のものなのは一作目と同じ。
前作は映画館でしか見ていないのだが逆にこれを小さい画面で見たらあまりにもごちゃごちゃしていて見づらくなるのではないかという気もする。
監督たちは絵コンテならぬ ビデオでコンテを作ってそれをスタッフやキャストに見せながら作業を行ったという。それ自体は先駆者としてはジェームス・キャメロンあたりがすでにやっていたことだが、今では当たり前なのだな。
主人公の少女がいろんなアプリを使う手際がものすごく速いのはいいとして、たとえばわからない外国語(スペイン語)を訳すのがここまで速いかと思うが、まあ映画の嘘 ということで。
「サーチ2」と日本ではタイトルがついているが 原題はただのmissing=失踪。
あちらの映画だと 必ずしも2っていう具合に続編につかないで 例えば ダーティハリー2はただのMagnum Force。 それで続編だとわかるのだろうかと心配になるくらい。
リモートで遠く離れた中米で小さな仕事を頼むというのも コロナ以降の労働環境の変化を取り込んだものだし、 Google 翻訳も大々的に取り込んでいる。
それにしても GoogleやFacetime が実名で出てくるのは当然とはいえ、やたらと誰でも知るような企業名も仮名にする国から見ると、ちょっと奇妙な気分にもなる。ただ出てくるアプリで悪人が使うなのは架空のにしてたらしい。