ノストラダムスの隣町に住んでいたヌスットラダマスが「20と23が並ぶ年に天から2つの光が降り、世界に混乱がもたらされる」という予言を残したというところから話が始まるわけだが、まあ本家ノストラダムスの滅亡の予言の広い意味の続きということになる。
ある意味はなばなしいイメージの滅亡ではなくショボいだらだらした恰好悪く生き延びるだけは生き延びるという形になる。
実際、オウムが滅亡を人為的にもたらそうとしたのを曖昧に処理してきた延長線上に統一協会問題があると思っている。前後関係からいけば逆だが。
非正規でティッシュ配りしている非理谷充(非リア充)というキャラが声を演じている松坂桃李に似ていて、これが超能力を持つと一挙にリア充化する。役者としての充実ぶりを先回りして用意してるようですらある。
「オトナ帝国の逆襲」で野原ひろしがかつての二十一世紀のイメージに閉じこもって、実際に来た二十一世紀に失望しかしていないところから始まったみたいに、このシリーズ、意外と?ネガティブ寄りのモチーフをしんちゃんがあくまでノー天気に表に立てて活躍して終わらせるというのは結構な力技だと思う。
3DCGはそれなりに迫力はあるけれど違和感はぬぐえない。というか、なんでわざわざ使う必要あるかなと思ってしまう。