prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」

2023年09月07日 | 映画
絵の才能がある男の子白岩瑠姫 と自分を押さえなくていいのに押さえてしまう女の子久間田琳加 とのラブストーリーということになるのだろうが、女の子の方はおとなしい感じだけれど男にイラつかれるほどいじいじしているとは思えず(女の友だちいるものね)、男の態度は窓から出入りしたりして自由奔放なキャラに仕立てているらしいのだが、ああもずけずけ言うって、正直ずいぶん失礼に思えた。
そうでなくても男が女に一方的にタメ口をきくのはひっかかる。

絵の才能の方も文字通り画で見せるのはムリがあって、屋上一面に絵の具をぶちまけたりしたら学校側が激怒するだろうなと思ったのは措くとして、肝腎の絵の出来がどの程度なのか、描きかけなのでついによくわからない。というか、描きかけでもわかりますけれどね。大げさだれど、レオナルド・ダ・ヴィンチはかなりの程度描きかけだ。

細かいところだけれど、男が女の子を引き上げるのに重たいというのだが、あんなに細くて重いのか。逆に女の子が男を引き上げるところでは何とも言わない。

コロナを予防するのは一応解除されているけれど各自の判断に任せるというタテマエの現在、女の子がいつもマスクしているのがどういう意味なのかよくわからない。という以前にこの世界にコロナは流行ったのかどうか。

冒頭の屋根裏部屋の壁の本棚を動かすとはしご段で降りる抜け道につながっているところは面白いけれど、「女相続人」みたいに徹底していじいじしたキャラクターではないのであまり生きていない。