夫婦と幼い娘(すぐ二番目の男の子が生まれる)の幸せ一家が購入した建売住宅の、生活感がないつるつるピカピカの感じが逆に不気味。
何一つ欠けるところがない幸せ家族みたいだが、そんなわけはなくて夫は実は浮気していて、妻が鱈の白子を腹を裂いて取り出すのに対して、愛人が自分の鯵の干物を一人分だけ焼いていたりする対照が感覚的に面白い。
冒頭から意味が判然としないフラッシュバックが挿入されるのだが、そのうち意味がわかるのとはっきりしないままのが併存している。
地下室で倒れるのは閉所恐怖症か何かか?
兄を紹介するカットが闇から押し入れにズームバックするのだが、闇が兄がおそらく統合失調症なのに対応しているのだろう。