prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アステロイド・シティ」

2023年09月10日 | 映画
アメリカ人に原爆アレルギーがない(無神経ともいう)のは国内で原爆実験を繰り返してきたからかなあと考えながら見ていた。核兵器が列車に農作物と同じように積まれていたり、キノコ雲がもくもくと画面の奥に上ったりするものね。
1950年代の冷戦期ではあるにせよ。

フラットな画面構成を保ったままアニメのマルチプレーンみたいな移動撮影をしているのは相変わらずのウェス・アンダーソン節。
画面がカラー、スコープサイズから白黒、スタンダード・サイズを行き来する。色がパステルを塗ったみたい。

キューブリックみたいな顎鬚姿のジェイソン・シュワルツマンはフランシス・フォード・コッポラの甥で、共同脚本のロマン・コッポラは息子。

先生役がきれいだなと思って見ていたら、イーサン・ホークとユマ・サーマン元夫妻の長女のマヤ・ホーク。ソフィア・コッポラやジア・コッポラ(フランシスの孫)監督作に出ているらしい。
オールスターキャストも個人的な縁で出ているんじゃないのと思いたくなる。