なんで火葬用の窯をわざわざアイヒマンを処刑した刑場まで持っていくのかよくわからないので調べてみたら、イスラエルにはほとんどユダヤ人かムスリムしかおらず、どちらも土葬にするから火葬にはされず、アイヒマンを土葬にしたらアイコン化、英雄化されるのではないかとイスラエル政府が恐れた、というのだがこのあたりの事情がさっぱりわからない。
もともと窯を作る手伝いをした少年という脇役も脇役が主役なのだから大局の事情がわからないのは当たり前なのだ。
ユダヤ人をナチが集団で火葬にしてその灰を捨てたかどうかしたことが念頭にあるのだろうが、そのあたりの宗教的な習慣が火葬が当たり前の日本人としてはどうにもピンと来ない。
アイヒマンを火葬にした灰を船から海に撒く図など、自然に帰しているようにすら見えてしまう。
6月0日というのはイスラエル政府が死刑を行使する条件を厳しく制限している証らしいが、このあたりもわかりにくい。
説明しないことが緊張感に結びつくこともあるが、そうでもない。
ヤギ(スケープゴートからの連想か)を焼くテストでいい匂いがすると言うのはちょっとブラック。
冒頭のタイトル文字がアルファベットとヘブライ文字(多分)の併用で、エンドタイトルも同様。