連載マンガが原作なのだが、人気キャラクターを投票で決めていくようなノリ、人物配置が固定しないでどんどん変わっていくドライブ感を映画化にもうまくとり込んだ。
たとえば敵役をあたまから設定するのではなく、逃げ水みたいに順々に見せていくので、先が読めない。
MTV風に短いカットをクロスしたりしながら編集する演出をしたかと思うと、乱闘シーンではしっかり何をやっているのか手順がわかるように描いている。
Gメンってガヴァメント・メンの略ではなくて成績順にABCと並べて最下層のクラスのこと。
学校全体では童貞喪失率120%なのがG組ではおよそ喪失のチャンスから見放されているという設定なのだが(見た回では半分以上女性客だった)、だからといって主人公はがっつかないでA組からやってきた金持ちで一人暮らしの同級生と分け隔てなく付き合う。
同級生の方が分け隔てしないのではなく、G組にいる方が逆差別しないのだね。
どう見ても多勢に無勢のクライマックスで仲間の応援が順次駆けつける、というより応援に駆けつけるから仲間なのを確認するのがうまくできている。