石丸博也の吹き替えで見たのだが(2023年に声優業からの引退を発表したのを例外的に復帰したとのこと)、字幕版は広東語ではなく北京語だったらしい。ジャッキーの全盛期は香港=広東語とは切っても切れなかったから、香港が共産党一党独裁に呑み込まれていくのをどうしても思い出すし、ジャッキーも共産党に迎合していると伝えられる。
とはいえ、今回の映画はジャッキーがかなり率直に老いを隠さず、話も映画界に絞ってかつての出演作の断片を散りばめて見せている。
老いた姿をさらすのは馬でカバーする作戦で、馬がスタントをこなすにあたってかなり危険に見えるシーンもあるのだが、エンドタイトルで「この映画で動物を危険にさらしていません」の掲示が出たかどうか覚えていない。土台、やたら細かい字でずらずらっと大勢の名前が並ぶので読みきれない。
ジャッキーの娘役の劉浩存=リウ・ハオツンが黒目をくりくりさせて可愛いのだが実年齢24歳だから娘というより孫の年だ。チャン・イーモウの「ワン・セカンド 永遠の24フレーム 」でデビューし、「崖上のスパイ」にも出ていたらしい。