prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「違国日記」

2024年06月23日 | 映画
新垣結衣の部屋にある襖みたいなスライド式の板の敷居がきちっと正しい位置になかなか来ないでたびたびズレたり、細めに開いて向こうから新垣の顔が覗いたりと微妙な見せ方をしているのが面白い。
血縁でいうと姉の娘だから姪なのだが、姉と疎遠なのが響いて姉夫婦が事故で亡くなって引き取ったあとも微妙な空気感で一線を守っているのが、この仕切りの扱いに表れているように思える。

部屋はかなり散らかっているが本棚は生理されていて(母親の本棚もそう)、服も普段はだぼっとしたズボンを履いていたり髪もわざとらしい範囲でなくぼさぼさだったりメガネも微妙に太縁のをかけたりで、まあ小説家らしい。もとが美人だからむさくはならない。