prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

改装

2004年12月03日 | Weblog
前はパチンコの景品交換所だったスペースが改装されてカレー屋になっていた。それはいいのだが、景品の交換どこでやっているのだろう。こっちはパチンコ屋には入ることもないのでわからないが。それにしても、狭いとはいえカレーハウスになるのだから、ずいぶん規模の大きい交換所だったもの。表通りに面していたし、そんなに堂々としている必要はないということか。パチンコやらない人間は絶対足を運ばないのだし。

海苔の缶を見たら、今までのように円筒形ではなくて、楕円形の円柱形をしている。中に入れる海苔はまっすぐなのだから、確かにその方が理にかなっているが、細かいところにまで気を配るもの。

「砂と霧の家」

2004年12月02日 | 映画
“たかが”家の権利争いの話がエスカレートしていって大悲劇に至る展開は、唐突だがE・M・フォスターの「ハワーズ・エンド」が“たかが”家探しの話から始まってあれよあれよという間に文明論にまで至る膨らみ方を連想した。
ベン・キングスレー一家のバックグラウンドは原作ではもっと書き込んであったのではないか。ちょっとアラブとアメリカの一種の文明の衝突といったニュアンスもある。軍人としての威圧感と家族を大事にする面をないまぜた毎度のことながら適格な演技だが、本物のイラク人が見たらどう見えるのだろうという疑問は持つ。
息子が「ぼくの名はイスマエルだ。イシュマエルではない」と激しい調子で言うが、イシュマエルは旧約聖書でアブラハムの追放された方の息子でアラブ人の先祖とされている人の名前だ。何か意味があるのか。

アル中で禁酒していたジェニファー・コネリーが再飲酒する時買い込むのがミニボトルをいっぱいというのは妙な気がした。大きなボトルを買えばよさそうなものだ。「戦火の勇気」でもアル中がミニボトルを並べているという描写があったが、何か規制があるのか。
(☆☆☆★)


本ホームページ

セキララ

2004年12月02日 | Weblog


NHKの「今夜は恋人気分」に、けらえいこ夫妻が出ていた。
ダンナの顔が似顔絵と全然違うのにびっくり。髪の毛がふさふさして真ん中分けにしている若い時の顔見ると似てるのだが、ヒゲは生やすは、うんと髪を短くして密度も薄くなってるはで。
夫婦生活を描いたマンガ本によって姓が田中になったり田上になってたりするのだが、上田が正しいことを確認。
こうなると「あたしンち」の母のモデルだという、けら氏の母の実物を見たくなる、なんちて。

「ニュースの天才」

2004年12月01日 | 映画
まるで子供のウソだ、と見ていて思った。
主人公スティーブン・グラスは子供がウケを狙ったみたいにウソをついて、それで通ったと思って調子に乗り、あるいはウソをごまかすためにさらにウソを重ねる。ばれそうになるとちょっとづつホントのことを言ってしのごうとして、追い詰められると泣く。
故郷や家族とのつながりがいやに強いところや、自分のイメージに溺れてしまうところからも、子供っぽさが見て取れる。
しかし、子供っぽいということは可愛がられるということでもある。対して、ウソを暴いて行く実在の人物マイケル・ケリー(イラク戦争で死去)は人好きのしないタイプで、ずいぶん周囲にアタマから嫌われている。捏造を暴いて行く調子もそれがしなければいけないことだからという淡々とした感じで、余分な正義感や暴露趣味は感じられない。
主人公の堕落が記事をエンタテインメント(ウケ狙い)にしすぎたところにあるのを頭に置いたように、映画自体、やたらエモーショナルになるのを抑えて出来事を平明に叙述していくタッチで、結果としてヘタに煽るより面白くなっている。平明といっても、描写はアメリカ映画らしくきびきびしており、最近では珍しくほぼ一時間半で収まっているのも好感が持てる。

一流誌の何重ものチェック体制も個人的取材ノートに関しては及ばず、記事が扱っている人物の写真を添付するようにした分は捏造が防げたというあたり、なんだかバカみたいだが実話だからというだけでなく、そんなものだろうと思わせる。

後で登場人物の実物を見ると、役者たちがみんなよく似せているのがわかる。
なお、スティーブンは現在弁護士を目指しているが、筆記試験は合格しても適性検査でひっかかっているとのこと。ああ大嘘つきだと、そりゃそうだろと思う一方、結構向いているのでは。
(☆☆☆★★)

隙間的話題

2004年12月01日 | Weblog
警察が街頭でオレオレ詐欺にひっかからないよう呼びかける放送を流していた。「警察が示談を仲介することは絶対にありません」と、改めて聞くとあまりに当たり前すぎることなのだが、現にひっかかる人いるものね。

夜の敷石の隙間で宝石のようにやたら綺麗に光っているものがあるので何かと思うと、自転車か自動車に使われていた反射板のかけらだった。よく光るもの。