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MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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重慶モノレール(2)

2006-09-13 | 鉄道[中華人民共和国]
写真は重慶モノレールの車内の様子です。

車両自体は日本のモノレールをベースとしているため、どことなく日本的な印象もありますが、座席は中国の軽軌・地鉄(地下鉄)や路線バスでよく見られるプラスチック製となっており、通路にポールが立っているのも特徴で、座席上に荷棚が設けられておらず、吊り手も日本では見られない感じのモノが使われています。

内装は日本のJR某社の最近の車両の如くといった所で化粧板は随分質素な感じですが、天井の蛍光灯はカバーつきとなっており、これは意外と見栄えがします。

また車内は冷房も完備しており、これは日本や韓国などでは当り前過ぎる事ですが、「中国3大かまど」と呼ばれ、非常に暑い所にも関らず空調を装備していない路線バスも多数運行されているこの街では非常に有り難く、また運賃は区間制でバスより割高(ただし初乗りは1元なので、短距離では空調付きバスより安い場合もあります)とはいえ、定時制や快適性では非常に優れた交通機関ですので、重慶の市内移動では非常に重宝します。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、重慶へ行かれる機会がありましたら、是非このモノレールに乗車されてみては如何でしょうか?


また「MAKIKYUのページ」では今後日本国内や韓国の話題と併せて、中国(香港を含む)の話題を随時公開したいと思います。

(ただMAKIKYUの気分次第ですので、いつ何処の話題が出てくるかは記事作成に着手するまで分りません)

重慶モノレール(1)

2006-09-13 | 鉄道[中華人民共和国]
今日は夏の長旅で出向いた中国の話題を…といっても、一昨日・昨日の中国地方ではなく、中華人民共和国の話題です。

今日取り上げるのは中国でも内陸部に位置する直轄市・重慶を走るモノレールで、現地では他の都市を走る郊外電車や路面電車型の都市鉄道同様に軽軌と呼ばれていますが、現在重慶を走る都市型の鉄道はこのモノレールのみで、またモノレール自体が中国では現在この重慶だけという貴重な存在となっています。

このモノレールは比較的近年建設されたもので、現在運行されている2号線(他に計画あり)は市内中心部の解放碑に近い場口を起点に、郊外の動物園まで運行されていましたが、最近になって動物園から更に先の新山村まで延伸されています。

起伏の激しい土地という事で、勾配などに適した交通機関という事もあってモノレールが採用された様ですが、このモノレールの建設には日本の技術が用いられ、使用されている車両も日本の大阪モノレールなどとよく似た車両が使用されています。

路線は一部区間では地下を走り、地下駅ではホームスクリーンも完備ですが、地上区間では嘉陵江という川に沿って走る区間もあり、車窓はなかなかのものです。

またホームも将来の増結を見越して長め(6両程度)に確保されており、写真の撮影が比較的容易な駅がいくつかあるのも特徴です。(中国の軽軌は、場所によってはかなり撮影が厄介な所もあります)

車内の様子等は(2)で紹介します。