今日は昨日に続いて重慶の路線バスの紹介です。
写真の車両は「都市新概念」と呼ばれる類の車両(前ドア脇に表記あり)の空調車で、重慶市内を走る路線バスでは割合新しい類に入る車両です。
この車両は重慶市内では比較的よく見かけるものですが、先日の記事で触れた「エンジンは前」という重慶の路線バスでよく見られる特徴を満たしており、写真のバスでは前面ガラスに「中級車」(高級ではない)という表記も出ている事から、決して見栄えのする車両ではない気がします。
これは日本や韓国、それに中国の他都市のバスなどを色々目撃・乗車しているMAKIKYUが感じることであって、重慶のメーカーや乗客の方々から見れば、何か他のバスにはない「新概念」を備えているのかもしれません。
またこの「都市新概念」は空調車と空調なしの双方が走っており、空調なしの車両は何処に新概念があるのか理解に苦しみます。
ただ空調車は他都市に比べて割安な1.5元の運賃(中国の他都市で運行されている空調バスは運賃2元が多く、重慶も一部は2元です)で運行されている事が多く、また座席もクッションの入った背もたれの大きいもの(中国の路線バスでは、プラスチックなどの硬いものが一般的です)が使われていたりするので、車両は少々劣っても「1.5元の割には快適な路線バス」というのでしたら、確かに「新概念」かもしれません。
「中国3大かまど」と呼ばれ夏場は凄まじい蒸し暑さに襲われる重慶市、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様が、もし夏の暑い盛りにこの街へ行かれ、路線バスに乗車する機会がありましたら、是非空調車のご利用をオススメします。
起伏が激しく開発真っ盛りの街並みや、長江の流れを眺めながら重慶の新概念(?)を体験されるのも面白いかと思いますが、皆様は如何でしょうか?