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上海のリニアモーターカー

2006-09-23 | 鉄道[中華人民共和国]
 


昨日ドイツにおいて試験運行中のリニアモーターカーが、線路上の障害物と接触し乗客に死傷者が多数…という話はご存知の方も多いかと思います。

このリニアモーターカーはドイツの技術を用いた「Transrapid」と呼ばれるモノで、現在中国の上海では同様の車両が営業運行されていますが、MAKIKYUはこの上海のリニアモーターカーには一度乗車した事があり、今日少々触れたいと思います。
(さすがにドイツまでは遠すぎて、飛ぶのがダメなMAKIKYUは簡単には行けません)

上海のリニアモーターカーは、地鉄2号線の龍陽路站~浦東机場(上海浦東国際空港)を約7分で結ぶ空港連絡用鉄道で、現在は所要約7分と短いこの区間だけの運行ですが、それでも最高時速約430km/hで運行されています。

MAKIKYUも昨年上海を初めて訪問した際には、机場からの片道だけ乗車(そのために空を飛ばないMAKIKYUは、わざわざバスで机場まで出向きました)しましたが、運賃は50元と非常に高いのですが、乗車時間が7分と短い(同じ区間をバスで移動した際は、1時間程度かかりました)事もあり、随分あっけない感じでした。

ただ時速430km/hという速度は外を眺めていると感じますが、とてつもない速度で一度乗ればもう充分、遅い乗り物が好きなMAKIKYUとしては、300km/hの新幹線でも充分早い気がします。(このリニアに乗られる方は空を飛ばれる(た)方が多い様なので、この程度の速度では物足りないのかもしれませんが…)

MAKIKYUが乗車した際は快適そのものでトラブルもなく、所要時間が非常に短い事から狭い座席もさほど気になりませんでしたが、この上海のリニアモーターカーも先月火災事故が発生し、この事故では負傷者が発生しなかったのが不幸中の幸いといった所です。

そして昨日には同じ技術を用いた「Transrapid」がドイツの試験線で大事故を起こし、試乗していた乗客20名以上の死者と、多数の負傷者を出す惨事となってしまいましたが、事故に遭われて亡くなられた方の冥福と、負傷された方々の回復を願うと共に、今後こういった事が発生しない様に、一刻も早い原因究明と対策を望むばかりです。

それにしても、ドイツでは以前も高速列車ICEが脱線事故を起こし、大惨事となりましたが、本当にドイツの技術を用いた高速鉄道の安全性や信頼性に疑問符が…今回の事故を見るとそんな感を受けるのはMAKIKYUだけでしょうか?


ちなみに掲載した写真は、全て昨年MAKIKYUが上海でリニアモーターカー(Transrapid)に乗車した際のモノです。