MAKIKYUのページ

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富山ライトレール・TLR0600形~PORTRAMで活躍する低床路面電車

2007-01-04 | 鉄道[北陸]

  

今日「MAKIKYUのページ」では富山ライトレールに関する記事を取り上げましたが、その富山ライトレール(ポートラム)で活躍する車両がTLR0600形です。

この車両は富山市のすぐ隣、高岡市~射水(いみず)市を走る万葉線に導入された新型低床車と良く似た2車体連接の路面電車形車両で、ヨーロッパの技術を元に気動車などで定評の新潟トランシスが製造した車両です。

塗装は白を基調としたシンプルながらも見栄えのするデザインで、ドア部分などは1編成ずつ異なる塗装となっており、7編成全てが異なる装いとなっています。

車内は低床ノンステップ車という事もあり車輪部分などに出っ張りがあるのが特徴で、座席配列なども制約が出てきますが、向かい合わせ座席を主体にうまくまとめられており、先頭部には補助席も設置されています。

内装は1編成毎に異なる外観とは異なり、落ち着いた感じでまとめられていますが、照明は間接照明となり、つり革もJR某社が最近使い始めているタイプの物を用いるなど特徴的で、この辺りは近隣の万葉線を走る新型低床車(近日中に取り上げたいと思います)とは異なる点で、両車を乗り比べると興味深いものがあります。


富山ライトレール~生まれ変わった富山港線

2007-01-04 | 鉄道[北陸]

  

年末年始にかけてMAKIKYUは関西~北陸方面へ出向いていましたが、その際に乗車した路線の一つが富山ライトレールで、富山港の「港(port)」とTramをあわせた造語・PORTRAMを愛称とするこの路線は昨年4月末に営業開始したばかりの新路線で、富山市内の富山駅北~岩瀬浜間を運行しています。

ただ新路線とは言ってもPORTRAMは全くの新規開通路線ではなく、大半の区間は昨年2月までJR西日本が運行していた富山港線を利用したもので、富山駅北口から1㎞程度の区間のみを併用軌道で新設して路線付け替えを行い、その他の区間は既存の富山港線のインフラを利用しているのが特徴です。

JR富山港線時代にもMAKIKYUは一度乗車した事がありますが、車両が路面電車タイプに変わり、低床の停留所が設けられて既存のプラットホームは一部を除いて撤去された事や、運行本数増大に伴う交換設備の増設、停留所の増設などが行われており、以前の富山港線とは随分様相が異なる様に感じられます。

列車の運行本数もJR時代には昼間1時間毎、通勤時間帯でも毎時2本程度の運行で、それも閑散時間帯には電化路線にも関わらず1両だけの気動車が走っていた状況でしたが、富山ライトレールになってからは駅数の増加などで所要時間は増大したものの、昼間15分毎での運行と利便性は格段に向上しており、またライトレール運行開始と共に並行する既存バス路線が整理され、蓮町と岩瀬浜ではフィーダーバスも運行されるようになっています。

運賃も大人200円とはいえ休日などには100円に割引されており、運賃の安さや格段に向上した利便性もあってかなり盛況、また斬新な車両などもあって地元での注目度も抜群の様に感じられます。

またPORTRAMを撮影している人の姿も目立ち、新しく生まれ変わった富山港線・富山ライトレールは順調な滑り出しをしている様で、JR富山港線が都市内路線として適したインフラを持っていた事や、沿線が市街地だった事も一因ですが、富山ライトレールが今後の地方ローカル線再生のモデル事例になるかどうかも注目です。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も富山へ行く機会がありましたら、是非この生まれ変わった富山港線・富山ライトレールに乗車されてみては如何でしょうか?

あとPORTRAMを走る車両に関しては、別記事で取り上げたいと思います。

写真は駅前がバスターミナルとして整備された岩瀬浜駅、旧駅舎とホームが残存して新たに電停が設けられた東岩瀬駅、新たに新設された併用軌道の富山駅北口付近を走るライトレールです。